ハートカクテル ルネサンス (小学館クリエイティブ単行本)

  • 小学館クリエイティブ(小学館)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778038304

作品紹介・あらすじ

全作品単行本初収録!珠玉の短編集!!

2019年に画業45周年を迎えた、日本におけるカラーコミックの先駆者、わたせせいぞう。

その都会的かつ洒脱な作風は、代表作『ハートカクテル』(1983~89年)を筆頭として、今も多くの読者を魅了し続けています。

またコミックでありながら一枚絵としての魅力にもあふれたわたせ氏の作品は、時代を超えて愛され続ける普遍性をそなえており、
ファッション雑誌や小説の表紙、レコード/CDジャケット、企業広告やカレンダーなどに数多く使われてきました。
さらに企業からの求めで描かれたタイアップ作品も少なくありません。

本書は、2018年に発表された表題作『ハートカクテル ルネサンス』を始めとする珠玉の短編作品と、企業とのタイアップで描かれた作品など、
これまで一度も単行本に収録されてこなかった希少な作品群を一堂に集めてお送りするオールカラー作品集となります。

旧来からのファンの方々にとっては幻の作品と再会できるまたとない機会であり、
若い読者にとっては初めて観る「わたせワールド」との感動の出会いとなるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  •  昔から著者の絵が好きでしたね。美しい景色、シブい車、スラッとした人物、そしてそれらを彩る鮮やかな色使い。一コマ一コマ見惚れながら、ゆっくりとページをめくりました。物語はどことなく儚い印象です。短編の一つ一つそれぞれ色が異なり散りゆく花のような儚さ。それらを集めた本作はまるで一つのブーケのよう。

     「Portugal」が印象に残りました。たった4ページの話なのですが、背景の多くを海と空が占めていて、その手前には赤い屋根の町並みが見え、坂の上から望む爽やかな空間が、ずっと遠くまで広がっていくような気分が感じられます。小さく一コマ入る海の見えるレストランもお洒落で、いいなと思わされます。

     どことなく非日常な旅の匂いも感じられる一冊でした。

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著者プロフィール

1945年兵庫県神戸市生まれ、北九州小倉育ち。早稲田大学法学部卒業後、サラリーマン生活の傍ら漫画制作を始める。74年『ビッグコミック』第13回コミック賞入賞を契機にプロ活動を始め、83年に「ハートカクテル」の連載を開始、大人気となる。以後、大人の恋愛の機微を描いた漫画作品の他、音楽ジャケットや企業広告、雑誌等のイラストを多数手がける。白金台、武庫之荘、門司港に常設ギャラリーを開設、百貨店等での展覧会も精力的に行う。

「2023年 『COLORFUL わたせせいぞうミュージック・コレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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