- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778114664
作品紹介・あらすじ
離島での海底資源調査に参加した分析員の大島理人は、面倒見の良いメカニックの加鳥圭吾と島に住む不思議な青年・凪と仲良くなる。台風が接近するある夜、大島は凪に突然キスされた。驚いて逃げ帰ったものの性的経験のない身体はキスだけで興奮してしまい、自室で一人慰めている姿を、部屋を訪ねてきた加鳥に見られてしまう。大島は何とか平静を装うとするが、なぜか凪との仲を誤解した加鳥にまで迫られて…。
感想・レビュー・書評
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自分に自信のない理人。そんな理人が突然2人からアプローチされたら、信じられないのも当然かも。大事にする方法は少しずつ間違っていたかもしれないけれど、加鳥も凪も間違いなく理人のことを大切にしていたと思う。3人それぞれが進む道が、良い方向に向かっているといいな。
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カテゴリを3Pにしていいんだよね?とちょっと悩んでしまった(笑)
攻め:加鳥 と 凪
受け:大島
秘密の調査をする為にとある島に集められた男達。
人との付き合いが苦手な大島は仕事仲間の加鳥から何かと構われる。
調査をする離れ小島に到着すると島民の中では唯一の若者である凪から親しく声を掛けられて…。
二人から求められてる話かと思いきや、二人から利用されてた大島。
表紙も挿し絵も3人だったから3Pとして購入したけど、設定がとんでも設定で、結局片方とだけ付き合うことになったらしいし、なんとなく面白くなかったかな。
途中何度も読むのを中断した。
攻めの加鳥と受けの大島の名前が鳥と島で字面が似ついて、“かしま”と読んでしまったりで脳内が混乱した。似たような漢字だと混乱するのって他の人はないのかな?
絵師さん買いしたようなものだしなぁ…。
この凪のその後の話は読んでみたい。で、同時収録でその後の加鳥と大島の福岡での様子とか書いてくれないかな。 -
三角関係もの
離島に住む美青年・研究のためにきた野性的な男×さえない研究員
学生時代、親しくしていた友人に裏切られた経験から、
主人公は以来人と関わることが苦手だった。
ソリがあわない女性上司から逃れるように、
離島での研究のための出向に手をあげた。
同じく離島にメカニックとしてやってきた男は親しげに声をかけ、
性的な関係に誘うようなそぶりをみせてくる。
そして施設にくわしくイルカと仲の良い青年は主人公に突然キスをする。
さんぴーきたぁぁぁ。
ってかんじです(笑)
三角関係がずーっとつづいていくんですが、
関係性がなかなかに独特でした。
バチバチと火花が散っているんだけど、
そこにある関係は一筋縄じゃいかない感情なんですよね。
さすが剛しいらさんです。
なので、最後がちょっと違和感があったりもするのですが、
これはこれで、うん、そうだねそういう感じでという納得もします。
ただ・・・挿絵なんですが、
3Pで、ひとり服を着てるのはなんか指定ミスなのかなとも思ったり。
完全なる挿絵買いなので、ちょっと残念です。
ささいなことなんですけどね。 -
面白かったです。不思議な話だなぁ。なんかよくわからないのに面白かった。なんだろう。何でそういう展開するんだろうってすごく思うのに、なぜだかそういうもんかぁと納得して読んでて不思議!
とってもネタバレしますよー。
表紙3人だしあらすじ的にもそういうのかなーと。地味な主人公が突然2人から言い寄られて戸惑ってどうしよう的な話なのかと思ってたらどっこい、2人に求められてるようで2人に利用されてましたっていう。どっちもか!てなりました。さらっと結構酷い(笑)しかも主人公未経験なのに。それ知っても2人とも普通に利用したって事だよなぁと。まぁ利用したけども解放もしたって事で、あと途中ずっと3Pになってたのは主人公の優柔不断さも一因という書き方だったから、悲壮感とかそういのは殆どなかったから読んでて辛くはなかったです。そしてそれぞれに少しずつ欠けてて、歪んでて、保つ為に正す為に必要だったという話だったから、何でそうなるのー?と不思議に思いつつも納得してたんだと思います。利用しつつも純粋なところに救われてもいたんだろうなと。
最終的には2人エンドです。最初全然予想つきませんでした。3人なのか、2人ならどっちなのか。いやまぁ口絵でそうかなとは思ったけど。1人は当て馬だったわけでもないので、三角関係の苦手な理由が入らないからそれは良かったです。あぶれて切ない思いする人がいない。最初から好きな人がいると言ってたし。主人公と別れて終わるわけでもなく、今後良い関係を築いていけるんじゃないかなという終わりだったのも良かった。ずっと自分は自由だよって何でもない事の様に生きてたけど、最後に泣いたのが良かったなぁ。主人公だけでなく、表面上は正反対だったけど凪も人間関係の輪には入れずにずっと独りだったんですよね。特殊な出生のせいで。初めて真剣に助けてくれる人に出会えて良かったと思いました。無事自由になれると良いんだけど。まぁ最後、襲いそうだからってのにはどんだけですかと思いましたが(笑)
3人の立ち位置は、攻2受1のような攻1受2のような。1人がどっちもOKて事です。サンドイッチはなかったけど、してたんじゃないですかね(笑)ゲーム、遊びだと言ってたし。全員の暗黙の了解、共犯者。
身代わりにされてたけど、自分も重ねてたかもしれないとか、主人公が途中から被害者意識じゃなくなってくるところも良かったです。過去の経験のせいで仕方ないんだけど、はっきり最初の方で言われてたし。
イルカって鮫より強いんですねー。知りませんでした。
ところで表紙の色がなんか黒ずんでるなぁと思いました。海の中に居るっていう描写なんだと思いますが。そういう比喩的な話だったし。でもなんか濁って見える…。