- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778312541
感想・レビュー・書評
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ピクトグラムは東京オリンピックのとき日本人の手によって生み出された。そのピクトグラムは今やありとあらゆるところで使われ言語を超越したコミュニケーションとして世界を変えたといっていい。単一民族でグローバル感覚に欠けると非難される日本人だが、真のユニバーサルデザインを作り出せるのは相手を慮る精神が根付いた日本人なのかもしれない。
私も色弱だ。筆者ほどではないにしろ稀に色の見え方に戸惑いを感じることがある。特に小学生時代の色覚検査の医師の反応は軽いトラウマでもある。とはいえ自分が色弱常であることを知れたことは良かったし違いを知っているからこその心的負担も軽い。
筆者は色弱で理系の道が途絶えたにも関わらず重い雰囲気はなく、コミカルで明るく軽やかな文体で色弱について学ぶことができる。「病気ではないから直すのではなく違いを認め配慮する」というCUDの精神はもっと世の中に広まってほしいなと切に願う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色弱の認識を勘違いしてました。色弱の方には色弱の人にしか分からない世界観がありますが、そんなことも関係なくその発想で一般的に通じる画期的なアイデアを生み出すこともあるんだと感じた。
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小学6年の時の検査でわかった。医者など職業的になれない。受験できない学科のある時代だった。自分の子に遺伝するということで、絶望感いっぱいだった記憶がある。
大学卒業後に目白にあった低周波治療に通ったことがある。治らなかった。今インターネットで調べると閉じたようだ。治った方もいたのだろうか。 -
え~、こんなふうに見えて、こんなふうに不便なんだ。まさに目からうろこでした。
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色弱の人が何に困るのかを、著者の経験から学ぶことができました。
正直、色弱者の色覚をイメージした画像を見たときは衝撃的でした。
無料のiPhoneアプリ-色のシュミレータ-であたりを見回すとそれがよくわかります。
これからは、男性20人に1人はそういう人たちがいるということを意識していきたいと思います。