- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778315658
感想・レビュー・書評
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ケンブリッジ大学の古典学者ジェリー・トナー教授による、ローマ帝国貴族が現代人にローマ人として大成する心構えを語る形式で書かれた本。
古代ローマでも人間の悩みの種は現代人と同じなようだ。ただその解決方や思想はずいぶん違う様子。
客観的な学術書ではなく、ローマ人が主観的に語るという体裁は取っ付き易く、入門書に良いと思う。
各章にトナー教授の解説と参考文献も掲載されている。
ローマ帝国が多神教である幾つかの理由のなかで、敵国の神も誠実に崇めれば味方につけることができるという考え方は興味深いと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前著、奴隷のしつけ方と比較して面白みにかける。新たな発見や驚きがない。やはり映画も本もパート2は面白くないものだ。
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ローマの歴史物が好きなので当時の貴族の生活を知りたくて読みました。
元老院に議席を持つような貴族でも平気で子供を棄てたりする事に衝撃を受けました。一応、事情ありのようですが現代と当時の考え方の違いに驚かされることはこれ以外にも幾つもありました。
これから歴史物を読む時にこの本の色々な内容を思い出してしまいそうです。 -
カント派なのね。ローマの人がキリスト教入ってくる前に信じてた神の話、物の考え方、などなど。やっぱり気候と人間性って関係するよね