- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778320447
感想・レビュー・書評
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面白いがやはり終り方が納得出来ない
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いやー、・・・いやー・・・すごいよ。うん。佐藤友哉「クリスマス・テロル」のような、奇書でした。感慨深い。20世紀少年にも似てる。たぶん、いましろ氏しか書けない漫画(いい意味でも、悪い意味でも)。主人公のクールさは尋常ではない。トラジコメディ。
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全体の印象としては、ずっと何かが起こりそうで結局起こらないという感じを描きたかったのかなと思ったけど、別にそうではないみたい。
この本の中で後書きが一番興味深い。
世間の求めるものと自分のやりたい事の折り合い、作品性と生活の板ばさみ・・・。
ラストは蛇足以外のなにものでもないけど、後書きを読むとこの作品に対する現在の作者のテンションが伝わってきて・・・なんか納得した。 -
いましろたかし氏の作品『デメキング 完結版(2007)』を読了。
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1960年代~70年代の少年たちの世界に、怪獣デメキングの足跡が!しかも「平成」と書いてある。
解説もしている浦沢直樹の20世紀少年をほうふつとさせる物語だが、このデメキングはSFというか文学的な結末が用意されている。
都会を踏み潰す幻想の怪獣の正体は、なんと詩人だったのである。
映画のほうを先に見ていたが、印象が全然違った。 -
書き下ろしが無くともつまらないのでは。著者が見据えていた以上のことを深読みするのは好まない。著者が何も考えていないと言っているのだから、それまでの作品なのでは。
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田舎でくすぶる冴えない男が、東京が近い未来に大怪獣に襲われるビジョンを幻視して、一人黙々と迫り来る大怪獣との対決に向けて何かできることはないかと模索するという話。
男がたらたら過ごしたり、怪獣のことを考えたり、たらたら過ごしたり、怪獣のことを考えたり……という様が淡々と描かれていく。不思議な漫画。
巻末で作者も語っているように色々と不完全で不細工。いたるところに綻びが見えるのだが、それでも突き放しきれない魅力があって、特に何が起きるというわけでもない話なのだが強く同情・共感させられてしまう。
どうしようもないボンクラがどうかして人生がひっくり返るような一発逆転のカードを手にすることで、ぱっとしない人生になんとか光明を見いだそうとするという構図が『太陽を盗んだ男』的で良かった。
ただやはり未完であることが残念。
最終的にどこにもたどり着けないまま唐突に話が終わってしまっていて、これはちょっと酷すぎる。
今回の「完結版」では最後に2ページ分加筆されてるのだが取って付けた感があって、こんなオチなら尻切れで終わっていた方がいいとすら思った。 -
尻切れだけど、途中までの雰囲気は最高。それだけで買う価値あり。
付け足されたラストは、自分には蛇足。絵の感じも昔とは違いすぎて違和感がありすぎ。 -
大怪獣デメキングに東京は蹂躙され
自分の教え子たちも皆殺しにされてしまう
そんな未来を知ってしまった主人公
デメキングの襲来を止めるために立ち上がるのだが…
なにをすればいいのかわからないまま
だらだらした時間がすぎていく
そんな漫画だ
巻末のインタビューを読むと
結果的にマリンパークの社長がこの物語の
テーマを担ってしまっていることに気付かされる
トホホである -
超スーパー意味わかんねぇ。
いましろはエッセイ系でないと自分にはダメだ…。