プロファイリング! ザ・ビートルズ・サウンド

著者 :
  • 幻冬舎ルネッサンス
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779008481

作品紹介・あらすじ

35年のベテラン音楽業界経験者が推理するヒットの裏に隠された、ビートルズ・サウンド×ミュージック・ビジネスの謎。

感想・レビュー・書評

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  •  突っ込みどころ満載。
     例えば「ビートルズ・サウンド」となっているが、彼らの音楽に対するプロファイリングは皆無。
     ビジネス絡みの内容が殆ど。
     それも著者の推測、憶測によって成り立っている。
     ビートルズのメンバーの会話も「きっとこんな会話が交わされたに違いない」とか「こんな会話が交わされたと推測される」といった調子。
     まぁ、著者自身の長年のレコード業界での実績に裏付けされている訳だから、「なるほど」と思える場面もあるんだけど、「ちょっと、それってどうかなぁ」と思える場面も多々あった。
     他にも色々と突っ込みたい箇所があるんだけど、本編収録後の「あとがきにかえて」を読んで気持ちが変わった。
     この「あとがきにかえて」が本編よりも断然に良かった。
     単なる著者の中学~現在までのビートルズとの関わりを記した日記形式の読み物なんだけど、著者のビートルズに対する愛情やとまどい、感謝の念などが、何の飾り気もなく素直に書かれている。
     ビートルズ・デビューからリアル・タイムで対面してきたその都度の著者の感情が、リアルでビートルズを知らない(僕がビートルズを聴きはじめた時には彼らはもう解散していた)僕には新鮮で、新しい発見も多々あったように思う。
     これはもうリアルでビートルズを体験した人間にしかわからない貴重な、そして僕からすれば本当にうらやましい限りの体験談だろうと思う。
     本編の憶測プロファイリングより、こちらの「あとがきにかえて」の方を本編にした作品をもっと読みたくなった。

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