大阪「映画」事始め: 映画上陸120年の真実 (フィギュール彩 72)

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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779170775

作品紹介・あらすじ

映画の原型ともいえるスクリーン投影式の〈動く写真〉、
フランス製のシネマトグラフが
明治30年(1897)2月15日、
大阪・難波の南地演舞場で一般公開されました。
それが日本の映画興行の始まり。

大阪が映画興行の発祥地のみならず、
実は映画上映の発祥地である可能性が極めて高い。
当時、シネマトグラフだけではなく、
米国エジソン社が開発した
ヴァイタスコープという映写機も日本に渡来していました。

そのヴァイタスコープの試写が
間違いなく明治29年(1896)12月、難波の鉄工所で
行われていたのです。
そのとき映写した映像もほぼ特定できました。
シネマトグラフの京都での試写よりも1カ月ほど早い。
つまり京都が映画発祥地という定説を覆すことに
なるかもしれません。

2016年は正真正銘、映画上陸120年に当たる。
心斎橋の輸入商・荒木和一が単身渡米し
エジソンに直談判して輸入したヴァイタスコープ。
片や京都の実業家・稲畑勝太郎が
フランスから引っさげてきたシネマトグラフ。
両者でドラマチックな「攻防」が展開されました。
大阪と映画。
いかなる関わりがあるのか本書をご覧ください。

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著者プロフィール

たけべ・よしのぶ
1954年、大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒業。
元読売新聞大阪本社記者。
ケルト文化に魅せられ、ケルト文化圏の国・地域への旅を
続けている。映画と洋酒にも造詣が深く、ユニークな執筆活動を展開中。
日本ペンクラブ会員。関西大学社会学部非常勤講師。
著書に
『ウイスキーはアイリッシュ ケルトの名酒を訪ねて』
(淡交社、1997年)、
『ケルト映画紀行 名作の舞台を訪ねて』
(論創社、1998年)、
『シネマティーニ 銀幕のなかの洋酒たち』
(淡交社、1999年)、
『スコットランド「ケルト」紀行 ヘブリディーズ諸島を歩く』
(彩流社、1999年、【改訂版】:彩流社、2010年)、
『ぜんぶ大阪の映画やねん 平凡社新おとな文庫―楽』
(平凡社、2000年)、
『スペイン「ケルト」紀行 ガリシア地方を歩く』
(彩流社、2000年)、
『北アイルランド「ケルト」紀行 アルスターを歩く』
(彩流社、2001年、【改訂版】:彩流社、2010年)、
『中央ヨーロッパ「ケルト」紀行 古代遺跡を歩く』
(彩流社、2002年)、
『フランス「ケルト」紀行 ブルターニュを歩く』
(彩流社、2003年)、
『ウェールズ「ケルト」紀行 カンブリアを歩く』
(彩流社、2004年)、
『に乾杯! ボビーズ・バー』
(新風書房、2004年)、
『東ヨーロッパ「ケルト」紀行 アナトリアへの道を歩く』
(彩流社、2005年)、
『イングランド「ケルト」紀行 アルビオンを歩く』
(彩流社、2006年)、
『イタリア「ケルト」紀行 キサルピナを歩く』
(彩流社、2007年)、
『アイルランド「ケルト」紀行 エリンの地を歩く』
(彩流社、2008年)、
『【ビジュアル版】ヨーロッパ「ケルト」紀行 上巻 島編』
『【ビジュアル版】ヨーロッパ「ケルト」紀行 下巻 大陸編』
(彩流社、2010年)、
『スコットランド「ケルト」の誘惑』
(言視舎、2013年)、
『ウイスキー アンド シネマ 琥珀色の名脇役たち』
(淡交社、2014年)、
『大阪「映画」事始め 映画上陸120年の真実』
(彩流社、2016年)、
『ウイスキー アンド シネマ2 心も酔わせる名優たち』
(淡交社、2017年)、
『大阪市の昭和 写真アルバム』
(共著、橋爪節也 監修、樹林舎、2018年)
などがある。

「2020年 『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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