〈狭さ〉の美学: 草庵・茶室・赤ちょうちん (フィギュール彩 87)

著者 :
  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779170881

作品紹介・あらすじ

日本文化における〈狭さ〉の価値とその魅力。

〈狭さ〉とはただのデメリットなのだろうか?
けれども日本文化史上には、鴨長明『方丈記』、
千利休の茶室、池大雅・与謝蕪村の『十便十宜図』等、
さまざまな〈狭さ〉の美学が存在する。
また商店街などにある酒場の赤ちょうちんの
〈狭さ〉には社会通念や物質信仰を超えた「自由」が
宿っているのではないか。
都市空間において排他的・敵対的な〈広さ〉に
囚われ自閉する私たちに、
〈狭さ〉はいかなるアンチテーゼとなりうるのか。
前著『生きられる都市を求めて』に続き、
「都市」に骨がらみの息苦しさを克服し、
人が「生きられる」場所の復権を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 狭いところってなぜか落ち着く。その理由が理論的に書かれていて面白かった。

  • 狭いことの心地よさにどっぷりとハマった時、世間の荒波に揉まれている事などすっかりどこかへ消え失せる。
    それで、この本を手に取りました。
    懐かしの方丈記や白楽天などなどが随所に引用されており、狭さを語りつつ、取り上げている時代も世界も広いところの対極感が、また風情があって楽しめます。

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著者プロフィール

こんどう・ゆう
1958年、東京生まれ。建築家。
慶應義塾大学経済学部卒業。
アパレル企業企画部に勤務後、設計事務所での勤務を経て独立。
現在、建築デザイン事務所を運営している。
著書に
『物語としてのアパート』(2008年)、
『洋画家たちの東京』(2011年)、
『脳病院をめぐる人びと』(2013年)、
『生きられる都市を求めて』(2016年)、
『狭さの美学』(2017年)(すべて彩流社刊)。

「2019年 『呑川のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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