自信過剰な私たち: 自分を知るための哲学

著者 :
  • ナカニシヤ出版
2.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779511882

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • まえがきを読んで読むことを決めた。
    「自信が実際よりも高望み的な期待を反映したものだったり、知らず知らずのうちに自信過剰となっていたとするならば、それこをがあなたを苛み、苦悩させ、「こんなこともできないなんて自分はダメだ!」といった罪悪感を植え付けたり、あるいは自分を評価しない周囲への不満を生み出したりしているのではないだろうか。」
    ドキッとする。

    「そもそもが過剰気味であった自信が課す「呪い」であったとするならば、いち早くそのことに気付き、意識と行動を変えた方がよいだろう。」

    自信過剰になり失敗してしまうことに対して、行動学の観点や哲学の観点からどうしていったらよいか書いてある。ただ、自信過剰さをどうこうすることを結論として書いてあるという印象ではなかった。ただ、最後のまとめは今のわたしには響いた。

    最終章ではニーチェを引き合いに出しながら、「あなたはまず、他人ではなくあなた自身が何を望み、何を意思しているのかについて考えなくてはならない。他人があなたに求める役割でもなければ、他人があたなに求めない役割でもなく、あなたが未来のあたなにどうなって欲しいかをまず問う必要がある」「大切なのは『自覚』である」と説く。

    そして最後のあとがき
    「過ぎ去ったことを後悔しつつ自信過剰な自分自身を戒め、どうしようもない過去の痛みを抱えつつも、活かせる反省ときちんと生かす形で今後いろいろ手に入れながら、新たに出会ったかけがえのないものにを大事にしてゆく」

  • 図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」

    クラブ・サークル名 ストリートダンス部

    請求記号:140.18/Na  
    所蔵館 2号館図書館

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

神戸女子大学文学部教育学科教授,京都大学博士(教育学) 1953年 神戸市生まれ 1977年 同志社大学商学部卒業
1988年 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学
1996年 金沢経済大学経済学部助教授(1999年3月まで) 2000年 村尾育英会学術奨励賞受賞 教育史学会,教育社会学会,日本教育史研究会所属

「2000年 『「視線」からみた日本近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村隆文の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×