- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779512230
作品紹介・あらすじ
シンボリック相互作用論からポストコロニアリズムまで。質的研究を生み出すさまざまな理論的系譜について、その考え方、基本的概念、豊かで興味深い研究事例、そして批判点についても的確に、そして明快に解説する。
感想・レビュー・書評
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中原淳先生(立教大学)が本書については”質的研究を支える「哲学・思想」を1冊で学べる本!?:「質的研究のための理論入門ーポスト実証主義の諸系譜」書評”を書かれています(http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/8575)。
とてもわかりやすいので,本書についての情報を知りたい場合,一読をオススメします。
個人的に,初学者が読んだときにありがたいなと思ったことは,「質的研究は実証主義に縛られる必要はない」とはっきり述べていた点です。
心理学,しかも量的研究から入った場合,どうしても実証主義的な価値観に縛られてしまいます。
ですので,質的研究をしたとしてもその価値観から抜け出せなくなるわけですが,本書でははじめにはっきりと「その必要はない」と述べてくれるので,その縛りから解放されることを後押ししてくれます。
だからと言って「なんでもあり」なのではなく,哲学的背景とか思想的背景を抑えておくことは重要であるとも述べられており,そのために本書は哲学的,思想的背景を初学者向けにわかりやすく解説してくれています。
本書は「質的研究のための」と書かれていますが,逆に言えば,この思想的背景をしっかり考えていくことは,量的研究においても重要であると思います。
ただ,やはり独学で思想やその系譜を学ぶのは大変です。その意味で,教えてくれる人が身近にいるってとてもありがたいことだなと思いました。
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2021年10月期展示本です。
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00537000 -
箕浦さんが書いていたので心理学かと思っていたら、例は経営学であった。しかし、マルクスから始まる質的研究の流れが理論を少しずつ説明していたのでわかりやすかった。
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東2法経図・6F開架 002.7A/P88s//K