文化地理学ガイダンス[改訂版]―あたりまえを読み解く三段活用

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779516146

作品紹介・あらすじ

文化地理学の対象と手法を、発見と説明・解釈に分けて分かりやすく示す、
文化地理学の定番テキストを、最新のトピックやコラムを追加してアップデート。
「考えてみよう」「調べてみよう」で、個人でもグループでも考えることができる、
文化地理学の入門に最適のテキスト。



いかにすぐれた学問的発見であっても、自分との関係が分からないと、そのおもしろさは実感できないものである。しかし、自分が発見したことならば、どんなに些細なことであっても、知的興奮をおぼえる。その自分の発見を大切にし、そこから思考を深めていくことができることを体験できれば、学問をツールとして主体的に用いて問題解決をする喜びを味わうことができるだろう。発見と思考の過程を自ら楽しむことができるならば、古今の学者たちが繰り返してきた発見と思考のおもしろさも、自分の体験と関係づけながら理解できるようになる。学問の奥深い世界が、目の前に広がってくるのである。
本書はそのような学問の実践を導くためのガイドラインである。第1部では、世の中の複雑な現象から、地域、環境、景観という視点を用いて問題を浮かび上がらせ、そこから課題を発見し、要因を説明し、意味を解釈し、応用する、という思考の過程を紹介した。第2部では、言語、宗教、民俗、政治、都市、自然、観光、性といったトピックを用い、既存の研究を主な題材として用いながら、第1部で紹介した思考過程の実践を試みた。また、最終章では、思考の過程を応用するための手引きを示した。各章末には、学問的思考の実践を読者が習慣化する一助として「考えてみよう」「調べてみよう」を、また、学問的概念をさらに詳しく説明したり、関連するトピックを紹介したりするためのコラムを設けた。
(「おわりに」より)



●著者紹介

森 正人(もり・まさと)
1975年香川県生まれ。
2003年関西学院大学大学院博士課程後期文学研究科修了。博士(地理学)。
現在、三重大学人文学部教授。専攻は文化地理学。
著書:『文化地理学講義―〈地理〉の誕生からポスト人間中心主義へ―』(新曜社、2021年)、『豊かさ幻想―戦後日本が目指したもの―』(KADOKAWA、2019年)、『「親米日本」の誕生』(KADOKAWA、2018年)、『展示される大和魂―〈国民精神〉の系譜―』(新曜社、2017年)など多数。

中川 正(なかがわ・ただし)
1957年富山県生まれ。
1987年ルイジアナ州立大学博士課程地理学人類学研究科修了。Ph.D.(地理学博士)。
現在、三重大学人文学部教授。専攻は文化地理学、アメリカ地誌。
著書:『ルイジアナの墓地―死の景観地理学―』(古今書院、1997年)、『文化の法則を探ろう』(三重大学出版会、2000年)

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

三重大学人文学部准教授

「2021年 『文化地理学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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