エイドリアン ・ ニューウェイ HOW TO BUILD A CAR - F1 デザイン -

  • 三栄書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779641602

作品紹介・あらすじ

F1ファン必携!F1世界選手権でチャンピオンに輝くマシンを次々に生み出し、現在レッドブル・ホンダ王座への鍵を握る、稀代の天才デザイナー、エイドリアン・ニューウェイによる初の著書。待望の日本語版がいよいよ登場!

空力の鬼才として知られ、手がけたマシンはウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルの3チームにおいてグランプリ優勝150回以上を誇り、10度のコンストラクターズタイトル獲得した、F1を代表するデザイナー、エイドリアン・ニューウェイ。
第一人者が自ら明かす、設計・開発のすべて。歴代の名車たちの開発秘話や、最高峰の舞台で勝利を収めるための哲学がこの一冊に凝縮!

感想・レビュー・書評

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  • さすがエイドリアン
    おもしろく、とてもためになったわ
    本棚に飾って自慢したい一冊や

  • マーチ、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルと常にF1の空力最前線を歩んできたエンジニア、エイドリアン・ニューウェイの伝記風エッセイ。年代を追って、手がけたマシンとそれらにまつわるエピソードが書かれていて、約650頁ととてつもなく分厚い。が、内容は読みやすく、気に入ったマシン(マーチ881とかウィリアムズFW14とか)、気になってたエピソード(もちろんあのセナの事故とか)をざざっと拾い読みするのでも十分楽しめる。

  • メールはプリントしてもらっている。
    いまだ製図板を使っている。CADに落としこむのに2人。

    父親は動物病院経営。母は救急車の運転手。エラン、ポルシェ・・・
    カート製作と参加が趣味。
    サウサンプトン大で航空宇宙工学。1980年卒業。
    卒研「グラウンドエフェクト空気力学のスポーツカーへの適用」
    ドゥカティ900SSでフィッティパルディ・オートモーティブの
    ハーベイ・ポスルスウェイトに会いに行き就職。
    35人のチーム。F2のマーチで週末はレースエンジニアで働き、平日は製図工。
    アメリカでインディーカーへ。

    レッドブル24時間ルール
     アイデアは24時間寝かせる。 アイデアスケッチから製図板までの時間

    レイトンハウス マーチ881 F1 1987年
     ジャッド自然吸気3.5L V8 で最速を狙う。
     フロントウイング裏面を端から端まで連続。
     小さいノーズからフロントのフラットボトムまでの滑らかな形、
     翼端板後端をタイヤ内側まで延長。
     コクピット開口を狭く→ギアチェンジできず改造。
     1988年フランス マクラーレンのセナを抜き2位。
     鈴鹿 トップからイグニション操作ミスでリタイヤ。
     1991年レイトンハウス倒産。

    ガーデニング休暇後、
    ウイリアムズ チーフデザイナーへ
    FW14 1991年
     フランクとパトリックのランチで全てが決まる。
     レイトンハウス901の発展形。
     翼端板をフロントタイヤ後端まで伸ばす。
     鋼製垂直のターニングベーンが火花を飛ばす。
     セミオートマ/パドルシフト トラブル改善。
     メキシコでパトレーゼ/ナイジェル ワンツー。
    FW15 1993年
     改良アクティブサス
     DRSルーツ 誘導抵抗減少 リア車高低下ボタン
    ナイジェルマンセル 労働者階級の息子
     勝つためにはチームもチームメイトも騙す
     この年、初のドライバーズチャンピオン
    アイルトンセナ 
     車の特性に合わせドライビングを変える能力と集中力
     ベネトンとシューマッハの台頭に疑念

    FW16 1994年 アクティブサス無きアクティブ車、不安定な車体
     CVT FIA/フェラーリの苦情で中止
     TRC,ABS,LC,4WS,EBD,EPS、
     セナの死 イモラ タンブレロ 裁判 1997年無罪
     安全性重視 応力解析実施へ
    FW18 1996年 
     ドライビングポジション見直し
     サイドヘッドレスト周囲の空力
     レーキ角大=前下がり レッドブルに続く特徴
    FW19 1997年 
     インレットを上げヘッドレスト上の気流損失を無くす

    ガーデニング休暇後、
    マクラーレン テクニカルディレクター 1997年
     オフィスもどこもグレーのカラーリング:ロンの好み
     1998年 遅くするレギュレーション変更
     深く角ばったモノコック、車幅減少、溝付タイヤ

     時間の25%全体レイアウト図、残りは空力の改良
     図面のまま完成は25%、他はCFD改良かゴミ箱行き

    MP4-13 1998年
     矩形維持のフィンでV字断面シャシー維持
     カーボンコンポジット進歩、エンジン軽量化
     最低重量580kgより軽く タングステンのピザ追加
     第四のペダル ブレーキステアシステム 後輪内側にブレーキング
     ハッキネンが鈴鹿で世界タイトル、1991年セナ以来

    フェラーリ シューマッハ チームオーダー問題

    MP4-17 2002-2003年
    MP4-18/19 2004年  年俸2.5倍
     「メトロポリス」的マトリックス組織 多数決
     信頼性低いイルモア・メルセデスエンジン
     ミカに代わりキミ・ライコネン

    MP4-20 2005年
     フロントウイング50mm上げレギュレーション
     DSG 加速してない0.1秒の短縮 重量増加
     →シングルクラッチ+2つのドッグリング個別制御

    ジャガー(フォード)→2004年売却 レッドブル
     2005年移籍
     ミッドランド流=自分の流儀こそベスト、裏文化
     DILドライビングシュミレータ購入(横4Gを1Gで妥協)
     人事コンサル、大部屋
     エンジン 非ワークス フェラーリ→ルノー ワークスへ
     ファクトリーとサーキットでビデオ会議、データ共用

    RB3 2007年 コンストラクター5位 
    RB4 2008年 
     ミナルディ→トロロッソ:フェラーリエンジン それ以外同じ
     ヴェッテル モンツァで先に優勝
    RB5 2009年 新レギュレーション
     フロントウイング車幅まで拡大
     MP4-13同様V字断面モノコック
     ブレーキダクトウイング リアタイヤ渦と逆回転の渦
     ビームウイング ディフューザー上の気流抜け
     プルロッドでギアボックス前低い位置にリアサス
     下を絞り込み上面がワイドなボディワーク
     KERS 

     ヴェッテル レッドブルへ
     ライバルはホンダ→ブラウン(メルセデス)のバトン
     ダブルディフューザー導入でブラウンに勝利

    RB6 2010年 KERS廃止
     ディフューザー改良+サイドエキゾースト
     FRICサスペンション=前後相互連結
      フロント車高変動抑制 +路面追従性 
     空力弾性=翼の変形
     初のダブルタイトル

    RB08 2012年
     ダブルデュフューザー禁止 KERS再導入
     エキゾーストパイプ破損
      新素材インコネル =着艦フック用
      F1は航空機産業のテスト
      ホット・ブローイング:スロットル閉でも排気
     実車/風洞に圧力センサCFDと比較
      風洞に反映されないタイヤ変形をCFDで確認
     排気バルブ開閉で渦輪発生
      エキゾーストに閉管のレゾネーター追加
      アンダーカットダクト
     風向きの影響
     3年連続ダブルタイトル

    RB09 2013年
     4度目のダブルタイトルへクルージング

    2014年 1.6Lターボハイブリッド 低迷へ
     メルセデスがルノーより優れたパワーユニット
     シャシーレギュレーション制限
     ドライバーは闘士ではなくなった。
     
    ロードカーへの思い。

  • エイドリアン・ニューウェイの自伝。
    幼少期のエピソードから、長じての仕事へのアプローチまで。
    やはり興味深いのは彼がF1に携わるようになってからの事。自伝であると共に「ニューウェイの側から見たF1史」でもある。
    F1ファンは必見の書。

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著者プロフィール

F1世界選手権でチャンピオンに輝くマシンを次々に生み出し、現在レッドブル・ホンダ王座への鍵を握る、稀代の天才デザイナー。
空力の鬼才として知られ、手がけたマシンはウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルの3チームにおいてグランプリ優勝150回以上を誇り、10度のコンストラクターズタイトル獲得した、F1を代表するデザイナー。

「2020年 『エイドリアン・ニューウェイ HOW TO BUILD A CAR』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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