ブラック企業を許さない!

著者 :
制作 : ブラック企業被害対策弁護団 
  • かもがわ出版
3.20
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本棚登録 : 18
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780306781

感想・レビュー・書評

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  • ===引用ここから===
    ブラック企業で言われるままに無理して働いていると、心と体に不調をきたし、その後、仕事をするのが困難になったり、命を落とすことさえある。しかし、心身ともにボロボロになって自分から会社をやめる前に、できることがある。
    ===引用ここまで===

    労働者、とりわけ若い人たちを、低賃金や無報酬で過酷な労働をさせる『ブラック企業』に対し、労働基準法を始めとした法律を遵守させることで、環境を改善することができることを説明します。

    昔ながらの使用者と労働者の関係の典型的な問題です。法律や社会のルールに関して無知であることや、「働かせてもらっている」という誤解に基づく弱みへのつけ込みなど、いつの時代も変わらずに、悪い人と損する人がいる構図です。

    法律を守らないことはおかしいと気づくこと。一人で悩まないこと。当たり前ですが大事です。現場にいる人はどうしても余裕がなく、その劣悪な環境を甘受してしまいますから、周りの人間も注意深く見守り、力を合わせて働き方を変えていかないといけません。搾取し、労働力を使い捨てることを何とも思っていない使用者が多いのが、昔からの世の中です。

    労働者は、労働力を提供する対価をもらうだけ。この原則をしっかり理解しておくだけで、短い人生を無駄に過ごすことはなくなるものと思います。

  • 労働問題に関して、法律や各種機関の相談方法など分かり易く書かれています。
    ・ブラック企業を見分けるためにどういった視点を持てば良いのか
    ・仮に入社した場合の対応法など
    具体的に行動に起こせるものが多いので、参考にしたいと思います。
    ICレコーダーによる録音は〇 労働時間の記入を行い、物的証拠を残す。
    ユニオンや労働組合についての知識と利用法
    退職届 解雇理由請求書などの書面の記入例など 

    労働組合について、日本は機能が形骸化している/企業よりになっている場合が多く、本著に書かれている労働者の権利を守ることが出来るかと言えば難しい。そういった部分も合わせて記述してほしかったです。

  • 東2法経図・開架 KW/2014//K

  • 実際にブラック企業で心身ともに疲弊している人はこんな本読む気力もないだろうから、周りがしっかり知識をつけて、アドバイスしてやらなきゃね、と思う。
    ま、ブラック企業という語が周知され、かつ問題視されている現在は、以前よりはましな世界だ。

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著者プロフィール

清水 直子(シミズ ナオコ)
プレカリアートユニオン書記長、ライター
1973年生まれ。中央大学経済学部卒業。非正規雇用中心の個人加盟組合の活動を経て、プレカリアートユニオンの設立に参加。著書に『おしえて、ぼくらが持ってる働く権利』(合同出版)、『自分らしく働きたい』(大日本図書)ほか。


「2013年 『イラストでわかる 知らないと損する パート&契約社員の労働法 Ver.3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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