- Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780307450
作品紹介・あらすじ
高齢妊娠、出産後の不安…出生前診断の医学的解説にとどまらず当事者の選択をリアルに描いたコミックエッセイ。検査を受けた人、産んだ人・産まなかった人、遺伝カウンセラー、産婦人科医…1年にわたり取材を重ねて描きました。出生前診断、ホントのところは!?
感想・レビュー・書評
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難しい内容を漫画で書かれているので、スラスラ読めます。
検査を受ける人、受けない人、その後のことはみんな考え方が違うけど、出生前診断を受けて、陽性と判定された人のうち97%が中絶に踏み切ったと言われていて、中には確定診断をしないまま中絶した人もいるのはなんだか悲しい現実でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019/05/15
我が子を胎内に宿し、さてそれをどう運命づけようか
日常、お金、子ども自身のこと
親としての自分のこと、パートナーのこと
あらゆることを考え、「もし陽性なら」に決断を下す。
そのことについて考える本。
生まれた子供がどんな障害、ハンデを持っていても、愛せるだろうか
とか
ビジネスとしてのマタニティ云々を冷静な目で判断できるか
とか
これは(たぶん)私もいつかたどり着く事象。
考えるにあたっての本。また読むべき -
新型出生前診断(NIPT)は、胎児にダウン症などがあるかを調べる検査です。
採血で結果が出るので、手軽で母体の負担が少ないと言われたりします。
ニュースになっていましたが2019年3月2日、日本産科婦人科学会が今までの施設条件を大幅に緩める案を理事会で了承しました。これは、検査ができる施設は増えるかもしれないということ。というか、今までより大幅に増えます。
この検査は、日本では2013年に始まりました。
「何がわかるのか?」
「妊娠のいつまでに受ける?」
「なんで規制されているの?」
このことがニュースではあまり触れられないですが、知ってから受けて欲しい。
この本はわかりやすく、そして色々な立場の人の話が載っています。
出生前診断のバッシングも目にしますが、産むお母さん、そしてその家族の考えを尊重して欲しい。
そして、この検査はある程度の知識を持った上で、受けて欲しいと考えます。
何の情報もなく、たまたま知っている妊婦だけが受けれる検査にはなって欲しくないと考えます。
ダウン症を排除する考えとつなげる方々もおられますが、流産・死産の苦しみ悲しみから女性を回避させたい。その一つの方法として妊娠後ではありますが、そのために受けたい女性もいるはずです。 -
読了。子供が生まれることになった。もともと障害があったらどうしようという不安はあまり持っていなかったというより、考えないようにしてきた。これを読んで、不安はなくなった。ドラマ(アンナチュラル)を見て、生まれる子供の人生は、生まれる子供の人生と考えるようになっている。この本を読んで、生まれてくる子供を待ち遠しくなる。早く会いたいと思った。
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この本は、実際にNIPTを受けて中絶された夫婦、ダウン症(21番染色体トリゾミー)の子どもをもつ夫婦、
産婦人科医、遺伝子カウンセラー、ダウン症児を育てる母の会の代表の方から著者がお話を聞いて書いてあるものです。
バランスよくNIPTのことが書いてあり、NIPTについて知りたい方には参考になると思います。
http://ameblo.jp/nancli/entry-12004611253.html