天皇制と歴史学 ─ 史学史的分析から ─ (“本の泉社”転換期から学ぶ歴史書シリーズ)

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  • 本の泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780719321

作品紹介・あらすじ

この国は「天皇制」の呪縛から解放されているか─

日本人のあいまいな心性の拠りどころを、
史料を読み解き、過去をたずね、追究する。
幕末から現代までを射程に、歴史と歴史学を問い、
イヤな空気感の現代を衝く。
史実の怪奇、複雑の絶妙、混沌のリアル、人間の豊穣
─興趣つきない歴史探究の書。

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 私は歴史学研究者は国民から過去への扉の鍵を託されており、そこで解明される歴史的真実は日本人成人男女の一人ひとりの固有の通史認識に資すべきもの、歴史学は国家の為ではなく外に開かれた国民国家の土台をなす市民社会の精神的内実を豊かにすべきものだとの考えをもっている。
 この立場から「天皇制と歴史学」を内部から理解すべく、一九七〇年代後半から作業を進め、その仕事は一九八一(昭和五六)年、校倉書房から刊行された『天皇制の政治史的研究』に収めたが、それ以降の、それぞれ与えられた機会を利用して史料をもとに研究してきた「天皇制と歴史学」のテーマにかかわるものが本書に収められたものである。
(「あとがき」より)

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  • 東2法経図・6F開架:313.6A/Mi71t//K

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著者プロフィール

1944年生まれ。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。
専攻、日本近代史。
元国立歴史民俗博物館館長(名誉教授)・東京大学名誉教授。

主な著作
『日露戦後政治史の研究』(東京大学出版会、1973年)
『幕末維新風雲通信』 (東京大学出版会、1978年)
『天皇制の政治史的研究』(校倉書房、1981年)
『国際政治下の近代日本』(山川出版社、1987年)
『幕末維新期の文化と情報』(名著刊行会、1994年)
『幕末維新期の社会的政治史研究』(岩波書店、1999年)
『歴史のなかの新撰組』(岩波書店、2004年)
『通史の方法』(名著刊行会、2010年)
『幕末維新変革史』(岩波書店、2012年) 
『歴史のなかの『夜明け前』 平田国学の幕末維新』(吉川弘文館・2015年)

「2018年 『幕末維新像の新展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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