溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作

  • ポット出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780801330

作品紹介・あらすじ

「御縁でもってまた一緒になろう」
──川端康成『雪国』より

文学作品に書かれたセリフの一言を
劇作家・岩松了が読み解き、
名作の世界を5人の若手写真家が写す。

2005年〜2008年に『Domani』(小学館)で連載されたコラム「溜息に似た言葉」の単行本化。
書下し『グレート・ギャツビー』の回と、5人の若手写真家による写真40点、
岩松了と若手写真家との対談から生まれた人物エッセイ「写真家の言葉」5本を追加収録。

◎いただいたコメント
騙されたり、信じたり。泣いたり、笑ったり。傷付いたり、許されたり。
言葉って、この世で一番色っぽくて危険なものなのかもしれない。
恋をしている若者も、倦怠期を迎えたご夫婦も、
この「溜め息に似た言葉」の中に、身に覚えのある瞬間を見つけるはずだ。
──小泉今日子

岩松さんの前では、すべての言葉が全裸にされます。
なので
僕は岩松さんの前では<無口な男>を演じ続けています。
──リリー・フランキー

感想・レビュー・書評

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  • 岩松了さんとの出会いは、
    昔多分新聞の連載か何かでエッセイを書いておられて、

    自分の舞台を見に来てくれた友人、
    終わった後楽屋に来てくれたのは良いんだけど、
    全然舞台について話さないで、
    自分の服だかカバンだかについているポッケの自慢を
    してくるのが困ると言う話が大変に面白くって、
    それから名前が出ていると積極的に読んでいた。

    こちらの本は、会社の近くの本屋さんで購入。

    おっそろしいほど(「赤毛のアン」風)の、
    ビジネス街の中にある本屋さんなのだけど、
    ちくま文庫の落語シリーズがちゃんと揃ってたり、
    岩波文庫も心意気を持って置いていてくれてお気に入り。
    (岩波は買切りで返本不可なので、岩波文庫の揃い方で
    本屋さんのやる気を推し量ろうとする癖が私にはある。)

    そして、多分何も書いてないけど、
    フェアみたいになってこういう言葉やセリフについての本が
    集められているコーナーにあった。

    色々や本や戯曲の中のセリフ、そのお話と、写真。

    パラパラみていて、私の好きな本がちょいちょい出ていて、
    また読んでみたいと思う本も色々。

    初めて見たときは良いな、と思ったけど、棚に戻した、
    (薄い上に高いな…と思って!)
    どうしても欲しいなと思ってやっぱり買った。

    買って正解だった。
    影響受けて読んでみたい本が続々登場して、
    読書案内としても秀逸。

    お気に入りだった本も「ああ、こういう見方も…」と
    新たな発見。

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著者プロフィール

劇作家、演出家、俳優。1952年長崎県生まれ。
自由劇場、東京乾電池を経て「竹中直人の会」「タ・マニネ公演」等、
様々なプロデュース公演で活動する。
1989年『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞、1994年『こわれゆく男』『鳩を飼う姉妹』で紀伊國屋演劇賞個人賞、
1998年『テレビ・デイズ』で読売文学賞、
映画『東京日和』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。

「2016年 『家庭内失踪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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