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- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781402932
作品紹介・あらすじ
◆001より「水たまり踏んでくちなし匂ふ夜へ」
昭和六十一年、二十五歳の私は「鷹」に入会し藤田湘子に師事した。これは「鷹」の中央例会に初めて出席したときの句だ。今の私にこんなナイーブな句は書けそうにない。未知の世界へ飛び込んでゆく気分の甘美なこと。水たまりをよけずに敢えて踏んだところが若さなのだろう。句会が終わると、新顔の私を見つけた湘子から、「会費は俺が出してやるから懇親会について来い」と声をかけられた。昭和六十一年作。