雲は友

著者 :
  • ふらんす堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781414751

作品紹介・あらすじ

◆第六句集
風は歌雲は友なる墓洗ふ
還暦を過ぎた。遠からず「高齢者」となる。
「老人」という言葉がある。何となく突き放したような感じがする。そのため、これまではその言葉を避けてきた。
今回の句集では、自分が老人に近づいたので、いくばくかの親しみを込めて「老人」という言葉を使ってみた。
(あとがきより)

◆内容紹介
芋の葉や見れば名残の雲の峰
絵の如き雲に冬来る思ひあり
胴体のやうに雲伸び日短
雲白し簾の上のその隙間
風は歌雲は友なる墓洗ふ
野分雲夕焼映しつつ北へ
木の上に雲現れし良夜かな
冬の雲何かの如く浮かびをり
髭胸毛ゆたかに達磨冬の雲
つかみたる霊芝の硬さ冬の雲
埼玉は草餅うまし雲白し
夜の花のその枝長し雲に沿ふ
明易や雲の一つに乗りて死者
月ほどに明るき雲やけふの月
秋の雲子供の上を行く途中

著者プロフィール

1961年、岡山県生まれ。波多野爽波などに師事。
「天為」「秀」同人。著書に句集六冊のほか、『岸本尚毅作品集成Ⅰ』『「型」で学ぶはじめての俳句ドリル』『ひらめく!作れる!俳句ドリル』『十七音の可能性』『文豪と俳句』『あるある!お悩み相談室「名句の学び方」』など。編著に『室生犀星俳句集』。岩手日報・山陽新聞選者。角川俳句賞等の選考委員をつとめる。

「2023年 『川端茅舎の百句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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