マジで使える労働法―賢く働くためのサバイバル術 (East Press Business)
- イースト・プレス (2009年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781601786
感想・レビュー・書評
-
労働者を励ましたりできるだけ泣き寝入りさせない、という意味では一定の効果があると思ったけど、ただ本当に多くの場合労働者個々人の立場は弱いことは変わらない。知識があれば…という次元じゃなくて、日本の労働者の立場は弱すぎるので、それを変えるための行動をしていかなければならないと思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実はわかっていることだった
-
分かりやすく使えそうなところをコンパクトにまとめてあるのではないかなーと思います。
もちろん労働法ってこれだけではないんだけど、この本に書いてあることを知ってるだけでも、今まで全く知らずに泣き寝入りしていた人達にとっては使える本なのでは。
とはいえなかなか企業とケンカって簡単なものではないけれど…外の労組を積極的に使おうっていうのは手段としてありかも。社内はやっぱりね、うん。
何でもかんでもケンカを吹っかけるのは「堪え性がない」って捉えられたりもするんでしょうが、やばいところは本当にやばいですからね…手遅れになる前に動くための最低限の知識として、知っておくだけでも違ってくるのでは。 -
とにかく、コンパクトに要点がまとまっていて読みやすい。
ブラック企業に捕まってしまった人が対象なんだろうけど、全ての労働者は読んでおくべきだろう。
序章に「これからの時代は会社に人生を預けてはいけない。自分の身は自分で守る必要がある。そのための強力なツールが労働法なんだ」という一文が刺さった。
あえていうとこれは労働者側には、こうなのだが、自分で起業した場合は当てはまらない。自分が経営者なんだから当たり前だが、昨今の起業ブームにも警鐘が必要だと思う。
あと、この本では労働者の団結についても強調されているが、旧来の組合礼賛で無いところが良い。
読んでいて、ふと思い付いたのだが、英語の国語化(公用語)って必要じゃないか?
何でそう思ったかと言うと、欧米比べて日本の制度が労働者寄りでないのは、知らないからということが理由として大きいのだということ。
もし多くの人を喋れるようになっていれば、何も日本で働かなくて制度の整った外国で働くのも選択肢になるだろうし、外国と比べるのも容易になるし日本の現状を変革しろという声も大きくなるのではないだろうか。
労働者側の権利擁護をしない国には優秀な外国人は来ないだろうし、日本人も流出して、日本の国際競争力アップが謳っている政策は掛け声倒れに終わるだろう。 -
確かに使える労働法かもしれないが労働法の根本を示しているわけではないしかと言って事細かく会社に対する反抗方法を論じているわけでもない
なんか中途半端な感じがする。絵からして中途半端で軽すぎる。
結局一人では何もできない組織に頼れということそして皆で企業を変えましょうということかな。 -
書き方が訴えてるのか、語っているのか。
とにかく書き方は軽いです。
発行年と読んだ年が違っているので現行法とはどう変わっているのかは確認の必要がありますが、いざというときのための「知識」として、頭の片隅に入れておこうと思います。 -
前書きにあった、労働法に違反いしていると気が付いているのに訴えない、自分が悪いと責める、ということが日本での問題だと思う。この点を深める本をぜひかいてもらいたい。メモをこまめにとれば裁判にも耐えられうる証拠になること、メモをとるときは〇〇課長の指示で〇時間の残業をしたと具体的に書くことなど、容易に実践できそうなヒントが書かれてあって使えると思った。