マジで使える労働法―賢く働くためのサバイバル術 (East Press Business)

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781601786

感想・レビュー・書評

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  • 労働者を励ましたりできるだけ泣き寝入りさせない、という意味では一定の効果があると思ったけど、ただ本当に多くの場合労働者個々人の立場は弱いことは変わらない。知識があれば…という次元じゃなくて、日本の労働者の立場は弱すぎるので、それを変えるための行動をしていかなければならないと思う。

  • 実はわかっていることだった

  • 分かりやすく使えそうなところをコンパクトにまとめてあるのではないかなーと思います。
    もちろん労働法ってこれだけではないんだけど、この本に書いてあることを知ってるだけでも、今まで全く知らずに泣き寝入りしていた人達にとっては使える本なのでは。
    とはいえなかなか企業とケンカって簡単なものではないけれど…外の労組を積極的に使おうっていうのは手段としてありかも。社内はやっぱりね、うん。
    何でもかんでもケンカを吹っかけるのは「堪え性がない」って捉えられたりもするんでしょうが、やばいところは本当にやばいですからね…手遅れになる前に動くための最低限の知識として、知っておくだけでも違ってくるのでは。

  • とにかく、コンパクトに要点がまとまっていて読みやすい。
    ブラック企業に捕まってしまった人が対象なんだろうけど、全ての労働者は読んでおくべきだろう。
    序章に「これからの時代は会社に人生を預けてはいけない。自分の身は自分で守る必要がある。そのための強力なツールが労働法なんだ」という一文が刺さった。
    あえていうとこれは労働者側には、こうなのだが、自分で起業した場合は当てはまらない。自分が経営者なんだから当たり前だが、昨今の起業ブームにも警鐘が必要だと思う。

    あと、この本では労働者の団結についても強調されているが、旧来の組合礼賛で無いところが良い。
    読んでいて、ふと思い付いたのだが、英語の国語化(公用語)って必要じゃないか?
    何でそう思ったかと言うと、欧米比べて日本の制度が労働者寄りでないのは、知らないからということが理由として大きいのだということ。
    もし多くの人を喋れるようになっていれば、何も日本で働かなくて制度の整った外国で働くのも選択肢になるだろうし、外国と比べるのも容易になるし日本の現状を変革しろという声も大きくなるのではないだろうか。
    労働者側の権利擁護をしない国には優秀な外国人は来ないだろうし、日本人も流出して、日本の国際競争力アップが謳っている政策は掛け声倒れに終わるだろう。

  •  確かに使える労働法かもしれないが労働法の根本を示しているわけではないしかと言って事細かく会社に対する反抗方法を論じているわけでもない

     なんか中途半端な感じがする。絵からして中途半端で軽すぎる。 

     結局一人では何もできない組織に頼れということそして皆で企業を変えましょうということかな。

  • 書き方が訴えてるのか、語っているのか。
    とにかく書き方は軽いです。
    発行年と読んだ年が違っているので現行法とはどう変わっているのかは確認の必要がありますが、いざというときのための「知識」として、頭の片隅に入れておこうと思います。

  • 131201■マジで使える労働法 今野晴貴 ★★★★☆

    本書の構成
    セクハラ・パワハラ編 非常識な上司につける薬とその効用
    サービス残業代編 「仕事ダイアリー」は強力な武器になる!
    休暇取得編 病欠で2年間もの有給休暇が!
    キャリアアップ編 タダで手に職をつける術
    給料アップ編 どんどん年収が上がる「仕組み」実践法
    辞めろといわれたとき編 逆境をチャンスに変えるテクニック

    ■本を購入した経緯
    前職(PRD)がとてつもなくブラック企業だった。退職する際いろいろと噛みついたが、うまくいかず、人事を泣かす程度で終わってしまった。今度は同じような境遇になってしまった場合に備えて労働に関する法律を勉強しようと思って評価の高い本を探し、見つけた本である。手に入れるまでなかなか時間がかかった。たしか絶版。

    ■1
    □パワハラの境界線
    ・人格否定はパワハラ。
    ※仕事内容の場合はだいたいがパワハラとはならない。
    仕事の内容とは全く関係のないところで上司が部下を痛みつけるのは、基本的にパワハラになる。
    □メモは証拠となる。
    もちろんレコーダーに録音することも有力な証拠。
    □一人で争うのは厳しい。
    日本労働弁護団 が頼りになる。
    http://roudou-bengodan.org/
    →自分で弁護士を探しても、多くの弁護士が外れ。
    弁護士は個人相手に裁判を手伝っても儲からないから、取引先が企業である場合が多い。
    ■2
    □労働時間っていうのは、着替える時間とか朝礼の時間とか、来なきゃ行けないっていう時刻からカウントされている。
    □昔から日本は無法大国。
    □仕事のスピードと残業代が支払われないことは、全く関係がない。
    授業員が働いた分は、きちんとすべて会社は支払わなければならない。
    □出勤時刻と退社時刻のメモをとるだけでOK。
    □三六協定・・残業や休日出勤をさせてもOKという取り決め。残業代を支払わなくて良いということにはならない。
    ■3
    □日本人の有給休暇の消化率は年間50%。
    □有給休暇は「いうだけ」でとれる。どんな伝え方でもOK。

    4章から6章はあまり私にとって使えそうな話ではなかったので割愛。

    ■学んだこと&これから実践していくこと。
    □パワハラは人格否定から
    □メモも法的証拠となる。
    □出勤時間と退社時間はメモっておく。
    □ある程度自分でも法律の勉強はしておく。

    ■おすすめ一言
    人生の大半を費やしているのになぜかその環境についての勉強は怠ってしまう我々人間。労働に関する知識を身につけたいという人にとって、入門書になると思います。非常に読みやすいです。2時間もかからず読めます。今苦しんでいる人集まれ!!
    ただ、この本は絶版なので入手しづらいですが・・

  • 前書きにあった、労働法に違反いしていると気が付いているのに訴えない、自分が悪いと責める、ということが日本での問題だと思う。この点を深める本をぜひかいてもらいたい。メモをこまめにとれば裁判にも耐えられうる証拠になること、メモをとるときは〇〇課長の指示で〇時間の残業をしたと具体的に書くことなど、容易に実践できそうなヒントが書かれてあって使えると思った。

  • かなり分かりやすく、実用的な労働基準法などの労働三法について書かれていた。また、実際に使う時の使い方も書いてくれていたのはありがたい。
    ただ、欲を言うなら、法律の根拠条文を書いて欲しかった。労働三法の条文と照らし合わせると、実際にそのような規定があるため、ガセネタでないということは十分分かる。なので、条文や判例が詳しく書かれていれば文句無し。

  • “実践​的に使える技術​が書いてあったものと思われる。​学校で買う。”

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著者プロフィール

POSSE代表

「2021年 『POSSE vol.49』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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