苫米地式「幸せ脳」のつくり方-「本当の自由」を手に入れる いちばん簡単な方法 (East Press Business)
- イースト・プレス (2010年5月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781603919
感想・レビュー・書評
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人間は生きるために生きている
釈迦の教えで物欲から脱却詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・「幸せ脳」になれば、幸せなことしか見えなくなる…さて、その前提条件になる概念とは、その境地に至るためのトレーニングとは…
・苫米地英人さんは、「幸せが幻想ならば、無理に追い求める必要がないということに気がつくのです。」書いています。私は「すべては幻想である」という言葉に、30年以上前に出会っていました。それは、岸田秀さんの『ものぐさ精神分析』に書いてありました。また、いつのことだったか忘れましたが、内田樹さんの著書を通じて、ジャック・ラカンの「欲望は他者の欲望である」という言葉に衝撃を受けました。さて、幸せが幻想だとしたら、じゃあどうすれば…?
・「自分という概念・自我・幸せというのは、幻想でしかない。目の前にある世界も、すべて脳に写った情報にすぎない。不幸せな状態も幻想なのだから、何も思い悩む必要はない」逆に「すべては幻想なのだから、どんなことでも幸せと感じれるはず…つねに幸せだと思っていると、幸せなことしか見えなくなる」と書いています。図解や大事?な部分を赤文字化するなど、著者と編集者は分かりやすさを意識しているのかもしれませんが、相変わらず、わざと極端な比喩を使っているような感じも…実は苫米地さんの本に慣れている読者向けかも? -
苫米地氏が「朝の情報番組で占いを流しているのは憲法違反だと思っています」と主張したので、「何条で構成するんだろう。思い切って13条でいくのかなぁ。楽しみだ」とココロ踊らせたが、すぐにあっさり、「もちろん電波法、放送法違反です」と法律違反を持ち出してて悲しくなった。
全体として、自分自身最近悶々と考えていたことの回答を少し提示してくれた気がしてよかった。
脳の研究者はいいね。 -
苫米地さんの本。幸せを語る先生に若干違和感がありますが、呼んでみたい。幸せ脳、欲しい。
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仏教の考えを元に、すべては幻(空)と理解し、幸せだと認識できるようにする。それこそが幸せへの道。といった内容の本。
私には、なかなかついていけない世界ですが、本書は、空観など仏教的な考え方やトレーニングの部分で、確かにこういうこと他でもみたなと思う部分が多かった。(ついに洗脳?され始めたか?)
どうも胡散臭いと思いながらついつい読んでしまう苫米地本。
ただ、この本は、苫米地信者以外も、通して読んでみて、残ったとこだけ実践すればいいかと。。(あれ?ハマり始めたかな??)
では、目次にそって私なりの読書ノートを。
Introduction 努力しても「幸せ」になれなかったあなたへ
・仏教の教え=>
空観;幸せとは幻想でしかない
仮観;仮の目標・夢を目指す
中観;最終的な目標(最高の境地)
・「幸せとは何か」を理解した上で
トレーニングを実践すれば
本当の幸せが手に入る(??)
Step1 「幸せ」とは、幻想でしかない
・幸せという概念は定義できない
(帰納法、演繹法、脳科学など
引き合いに出しているが詭弁では?)
・幸せが幻想→幸せな幻想をすればいい
・すべてのことは幻想=
空観のトレーニング
・今を幸せな幻想をと思った瞬間から
幸せになれる
・今の自分で十分に幸せなのです
・神は死んでしまった
(ゲーテルの不完全性定理って関係ある??)
Step2 幸・不幸を決める「脳のメカニズム」
・親の教え、教育、報道などによる
『洗脳』=記憶を元にした認識
(この本。。。これも洗脳?)
・「幸せ」も洗脳で作り出されたもの
お金、愛、美、名誉、、
・人間の脳が進化して抽象度の高い
情報処理ができるようになったので
「幸せ」という概念が生まれた(??)
・喜ばしい出来事を共有することで
幸せを感じる
・抽象度 低い→心地よい、高い→幸せ
・抽象度を上げるトレーニング
Step3 「本当の幸せ」を手に入れる発想術
・釈迦方式=空観
→抽象度を上げる
→苦は幻想、煩悩は幻想
・宗教方式=仮観
→幸せという幻想状態を作りだす
洗脳
宗教だけでなく資本主義ー金も洗脳
・本当の幸せには、釈迦方式しかない
・釈迦方式→止観法と密教法
・止観法=止めてみつことですべての
ことが「空」、すべての苦が「空」
・密教法=幻のカラクリを知ることで すべての苦が「空」と知る
お金を稼ぐ方法を身に付けお金を
稼ぐのをやめた時幸せになる
(手品のネタと同じ)
・「中観」=「空」であるものに、
仮の機能や役割を持たせること
(映画と同じ;光の束)
・空観と仮観を学び中観の見方を
Step4 「偽・幸せ」から抜け出す方法
・これくらいでいいやで、
資本主義の外側に
・お金に価値がないことを知る
・お金持ちになってやりたいことを
試してみると、意外に大したことがない
・物欲から自由に(全て自分のモノ?)
・テレビ見ない、スケジュール入れない
・どんな仕事でも幸せ 好きな仕事になる
Step5 「幸せ脳」をつくる1日10分トレーニング
1.自我を見つめる空観トレーニング
自我を見つめる(止観)
自我を定義する(名前、住所、、)
それらを定義する(次から次へと)
→自我は「空」、すべては「空」
2.悩みを見つめる空観トレーニング
悩みを定義する
同じ様に実体がない「空」
悩みを見つめるトレーニングでは、
情動が出てくる→情動は横におく=
「止めて観る」=制御する
(クリアリングスペースに似ている?)
そもそも、悩むこと自体ムダとわかる
3.すべてが幻だとわかる
空観トレーニング
見るモノすべて素粒子の集まり
自分の行動一つ一つに一日中
考えながら過ごす
今を生きるようにすれば過去も未来も
すべて幻想
結局、「自我は空」という結論に
4.モノに役割を持たせる
仮観トレーニング
上の1の反対をする
私は父の息子、私は土地に立っている人
仮の役割でしかない
空であり仮である→中観
5.情動を利用した仮観トレーニング
仮のゴールを設定する
自分がどういう状況で、
最もうれしいか、楽しいか、
気持ちいいか、誇らしいか、
すがすがしいか、考える
→その状態は何かということを
徹底的に考える
→その状態になっているとリアルに
認識する→何倍にも広げる
なになにできてうれしい!
と本気で妄想する
6,今を最高に幸せと思うトレーニング
いま自分に起きていることが
自分にとって理想的だという
理由を考える
事故にあったかもしれない
あわなくてよかった
叱ってもらってラッキー
過去も未来も妄想→
現在の自分より最高の自分は存在しない
妄想の幸せも妄想(????)
Epilogue 「幸せ脳」になれば、すべてがうまくいく
スコトーマの原理
幸せな脳には幸せなことしか見えない -
やっぱぶっとんでる。<br />でも案外嫌いじゃない。
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今までと少し角度を変えてきたなー。
苫米地英人の著書は比較的好きで読んでいるのだが、最近はどれを読んでも同じにしか見えなかったので新鮮な感じがした。
基本的な考え方、トレーニング方法に変わりはないので既に著者の本を4~5冊読んでいればあえて買う必要はないかも。
私みたいに著者の本が好きと言う人にだけおススメ。