「バカダークファンタジー」としての聖書入門

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 98
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781607986

作品紹介・あらすじ

古典解説の鬼才・架神恭介が「聖書」を読みつくす!血腥く、理不尽で、意味不明。あれ?聖書って慈愛の書じゃなかったの?キリスト教徒が全力で見ないふりしてる、聖書の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 結構面白いかも

  • ネタのノリの割にものすごい整理されていて読みやすいし。わかりづらい部分の論点もはっきりしている神本だった。神学的な論争の旧約と新約のつながりとか『聖書の中のエロス』よりも前後関係がわかりやすい。 でも著者が絶対好きそうなオナンの話が無いのが残念。そういうのをもっと積極的に紹介する人だと思ってたのに。パウロぼろくそは新鮮な感じで読めた。

  • 前半、旧約聖書の部分はヤハウェがバンバン人を殺しまくる描写があって面白いが、後半はちょっとイマイチ。ただ、描写はともかくかなり真剣に聖書を読み込みつつ、自身の見解を述べているので読む価値は十分ある。

  • どっちかというと「男爵ディーノの『聖書』レビュー」みたいな感じでした。

    『聖書』を物語として、「ここは面白い」「クソつまらない」とか、発言のロジックを突き詰めて「本当こいつクズだよな」とか言い捨てたり、さながらジャンプ新連載を評価するかのように読み解く。

    とは言っても、これまで長く読まれてきたモノであり、そこらへんの歴史や訳による差異もフォロー。その上で「これが一番(物語として)ありそうな内容だよな」と持論に基づき取捨選択。

    架神先生の著作は、宗教的なものに対し「神聖で変な魔力を持っていそうだからなんとなく忌避してしまう」といったあたりの思い込みを、卑近な例や実に理論的な考えをもって払拭するのに役立つものが多いですが、本作については「なんでこれが長きに渡り読み継がれてきた物語なんだよwwwwww」といった点でかえって混乱してしまいますな。

    タイトルについては作者の意図した所とはちょっと外れた所で決まってしまったようですが、巻末に掲載された抱腹絶倒の「ダークファンタジーデータベース(聖書に登場するキャラクター、アイテム、スキルの一覧)」だけでもタイトルで期待した路線は充分フォローされているかとw

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著者プロフィール

1980年生まれ。広島県出身。作家。著書に『仁義なきキリスト教史』『完全教祖マニュアル』(辰巳一世との共著)など多数。

「2020年 『仁義なき聖書美術【新約篇】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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