- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781608730
感想・レビュー・書評
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小沢さんの懐刀である平野氏による政界の真実。平野氏は国会の事務局に30年勤め、園田直や前尾繁三郎といった自民党重鎮の秘書を勤め、後には参議院議員になった。国会の裏も表も知り尽くした貴重な方だ。そんな人が語る政治の真実は面白いが戦慄も覚える。長く続いた自民党政権の腐敗ぶりもさることながら、小沢一郎に対する自民党とマスコミと官僚の執拗な攻撃の有様も国民として知っておくべきであろう。この本には総理大臣はどのように作られるのか、政界再編の舞台裏、歴代総理の人物像など深く切り込んである。それにしても細川連立政権が上手くいっていたら、日本もかなり良い国になっていたのではないだろうか。あれを潰されたのと、検察が証拠まで捏造してでっち上げた罪で小沢さんを追い込もうとしたことが、日本の再生を阻んでしまったのである。
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マスコミや官僚、自民与党に嫌われた理由は少しわかったが小沢でなければいけない理由はいまいちわからんかった。
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本の紹介で、「政治が動くとき、そこのはいつも小沢一郎がいる。」と書かれてある。
そして、そこには知恵袋としての平野貞夫が寄り添っていた。
東西冷戦後の日本の立ち位置を考える上で、戦後の自民党政治の延長線上では、行き詰まりが見えた。
小沢一郎と平野貞夫が歩んだ道のりが色んなエピソードが交えて描かれていて、興味深く読めました。
法に基づく、国会の論戦、裏方で支える事務局機能の重要性。
どの世界でもそうだが、超えてはいけない一線がある。
小泉一郎以後の政治の世界は、あまりにも軽薄で短絡的に過ぎるようです。
政治家の劣化も酷いですが、事務局機能の劣化もあるのでしょう? -
国会職員⇨国会議員を勤めた氏が、いろんな舞台裏を綴り、言い訳しない男、小沢一郎の姿を記す。震災復旧のための組織ができなかった理由に驚愕した。