豆腐百珍 百番勝負 (コミックエッセイの森)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 114
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781611563

作品紹介・あらすじ

江戸時代に大ベストセラーとなった、豆腐料理本『豆腐百珍』に、マンガ家花福こざるが挑戦します。原文を読み解きながら、100品の豆腐料理を作っては食べ、作っては食べ…。時に美味しく、時にそうでもない江戸時代の豆腐レシピに、古の食文化の凄さ、日本文化のおもしろさを感じながら、味わいつくしていきます。江戸の料理本、意外と使えて、うんちく満載。この『豆腐百珍百番勝負』もただの食レポコミックエッセイと思う事なかれ、読んで楽しくためになり、夜の献立の参考にもなる、使える面白マンガです。くるねこ大和さんの書き下ろしもあり

感想・レビュー・書評

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  • お、面白い。
    個人的にツボ。何故ならば、この約5年間、豆腐はほぼ毎日半丁づつ食べてきたから(何故か?スーパーの特売品・毎週3パック86円を買っているから)。健康に良いし。でも流石に同じ食べ方では飽きる(めんつゆかけて七味振るだけ)。クラシル見れば試せるけど、めんどくさい。それでモチベーションあげるために選んでみた(←電子書籍半額セール)。

    お、面白い。
    天明2年(1782年)発行。田沼意次の時代。天明の大飢饉が始まった頃。当時としては大ベスセラー。わかる気がする。作らなくても、読んでいるだけで楽しい。江戸庶民の生活も垣間見れる。おそらく作ったら、もっと楽しい。全てが美味しいわけじゃなく、明らかに不味いものから、微妙ーなものから、う、美味い!!!と思わず唸るものから、「こ、これは!」と突然「美味しんぼ」の山岡が(全く説明もなく)登場するものから、様々な豆腐百珍が描かれている。

    お、美味しい。
    電子書籍なので、作ってみたいと思ったものは、ブックマークして持ち歩いている。ブックマークは1/10ぐらい。ほんの少し目先を変えたものがあまりにも多い(高野秀行によると、それこそが日本式の特徴らしい。つまり日本文化の大道‥‥本質よりも目先)し、不味そうなものも多いので‥‥。いつもは20秒でパッと作るんだけど、ちょっと丁寧に水切りして、田楽味噌を作って塗ったり、賽の目に切って炒り豆腐をやったりして‥‥。美味しいです。続巻、本来マンガはメモリ食うので出来るだけ避けているんだけど、「買います!」

  • 豆腐が主食の私にとってありがたい本。江戸時代の人々も作って楽しんだんじゃないかな。でも結び豆腐、試してみたけどできん!どうやって結んだんだ!作者も苦労したようでス。あと味噌とワサビは合わないことも勉強になりました。糖質制限してる方にもオススメ。

  • 全てに取り組んで実際にやり遂げたところが凄い。そして参考になる。豆乳400ml、にがり小さじ2杯で作る絹ごし豆腐は大豆の茶碗蒸しといった風情で本当に美味しい。蒸し時間や蓋に隙間を作って温度を変えるとまた食感や柔らかさが変わって、実に奥深い豆腐道。

  • 江戸時代に発売された、豆腐料理を再現してみよう。

    料理本ではなく、紹介本みたいなので
    分量がさっぱり分からず、筆者が頑張って
    その辺りを補ってくれています。

    美味しそうなものあり、簡単にできるものあり、で
    読んでるだけでもかなり面白かったです。
    味噌と胡椒、ゆず胡椒、大根にネギなどなど。
    上に乗せたり塗ってみたりするものも
    色々でてきました。
    しかし、ゆずぽ○が最強っぽい?w

  •  江戸のベストセラーである豆腐百珍に記された百のレシピを実際に作ってみた体験レポである。
     極端な話、著作物の公益性というのは「タメになる」か「面白い」かのどちらかだと思うのだけど、この作品はその両方を満たしている。
     コミックエッセイだからどんな料理かはわかりやすいし、単調な調理過程も上手くまとめて、しかも漫画としての面白さに昇華している。お見事な手前である。

     個人的には、いくつかの調理過程(特に豆腐の水切り)について、きちんと解説があったらなあと思ったが、それ以外はレシピ本としても十分活用できる内容だった。
     長い付き合いになりそうな一冊である。

  • 天明二年(1782年)発行の「豆腐百珍」に載ってる豆腐料理を作って食べてみた、というコミックエッセイ。酒のツマミにいけそうなのも多々載ってるので、実際作ってみたくなったのもあるけど、強烈にマズそうなのも割とあるな。昔の著者、本当に作ったのか?サブカル臭しかしない豆腐本ですが、味噌漬けとか手軽にやりたくなるので、実用にも多少対応してるかな。この本や「昔のグルメガイドで東京おのぼり観光」みたいに古い本をネタに何かする本はもっと読んでみたい。

  • 201501/豆腐百珍って強引に100種にしてるのに、実際挑戦した作者さんスゴい笑。適当にやってみたりアレンジ入れたりしてるのも、絵柄とあいまって味があって面白かった。

  • 豆腐!気になる!コミック担当さんのオススメみたいです。

  • これは原書通りに作ったのに失敗!なんだこりゃ!みたいな部分までリアルに描かれているのが正直で読みやすい(笑

  • お花屋さんでエッセイストの花福こざるさんが、江戸時代に書かれた料理本を元に百種類の豆腐料理に挑戦しています。
    絵やこざるさんの言い回しなどがほのぼのしていてとても和みます。
    また分量が全く書かれていないレシピに苦戦したり、苦労した割においしくなかったり・・・と実に正直で普通の感覚で作っていかれているので、成る程、と納得しながら読めます。
    お豆腐料理の参考になりそうなものも幾つかあって、楽しい本だと思います。豆腐が好きな人にはおすすめです。

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著者プロフィール

◎花福 こざる(はなふく・こざる)漫画家・イラストレーター。東京・雪谷大塚で、花屋『花福』を夫と2人で営んでいる。著書に『公園植物ワンダーランド』『花福日記』『続 花福日記』『花福ねこ日記』『豆腐百珍百番勝負』など。『家の光』にて「こざるの花道」連載中。

「2022年 『花を育ててみたいのですが。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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