- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781613437
作品紹介・あらすじ
ドラフト取材歴30年、球界の表もウラも知り尽くした著者が教える「プロ野球通」だけが知る「数字」の読み方!「背番号」にまつわるマル秘エピソードが満載!
感想・レビュー・書評
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背番号にはロマンがある。というと、同意してくれる人は多くない。知り合いに「僕は背番号に関心がある」と言っても、「ふーん」という感じである。しかし好きな人は少なからずいる。
ということで、そんな「背番号フェチ」の好奇心を満たしてくれるのでは・・・という期待で本書を手にした。のだけど、正直いうと、期待外れであった。なぜかというと、すべての話がネットで拾えるような情報ばかりだからである。筆者自身が何か新たに調べたとか、発見した、というものが無い。もしかしたらあるのかもしれないが、はっきりしない。
本書の副題は「なぜエースナンバーは「18」なのか」である。だからそのことについて探究しているかというと、あっさりこう述べている。「“おはこ”の十八番からプロ野球の世界でもチームのエースに「18」が与えられるようになったというのだ」「2リーグ創設時には歌舞伎の大本である松竹(現DeNA)が球団を持っていた。さらには東宝系の阪急に加えて東映や大映などの映画会社も参加しており、芸能文化の世界とプロ野球の結びつきは強かったと考えられる」(p.22)。
「いうのだ」「考えらえれる」というだけで、何の証明にもなっていないし、その説はちょっと詳しい人なら知っている。ネットでも書かれている。知りたいのは、「それは本当なのか」「その説はいつから出てきたのか」ということである。そういう期待があったのに、書いてあることは皮相的なことばかりで、残念だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示