「階級格差」時代の資産防衛術 (イースト新書)

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781651026

作品紹介・あらすじ

アベノミクスによって弱肉強食の時代となり、「勝ち組」「負け組」に二分化され、「中流」が消滅するといわれて久しい。それは、一部の勝ち組以外は「下流」に転落し、老後の生活が保障されないことを意味する。その不安を狙い、銀行や証券会社はさまざまな金融商品をしかけてくる。最近、問題となっている仮想通貨も、将来不安に駆られた国民を騙すビジネスモデルといえる。数々のスクープを飛ばした経済ジャーナリストが、「危ない金融商品」の落とし穴を解説し、老後の生活を豊かにするために必要な知識を指南する。

感想・レビュー・書評

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  • 手数料がかかる銀行のホストコンピュータ型決済が、手数料0の仮想通貨のブロックチェーン型決済にいずれとってかわられる。
    10年前よりも所得や収入がダウンしている。自動車、電気、機械産業の制度疲労。
    一億総活躍社会=一億総労働社会。
    仮想通貨やアリペイ、ラインペイの台頭により、銀行に集中していた購買履歴が穴あき状態になる。楽天は携帯だけでなく決済プラットフォームを目指している。
    不動産投資はリスクが高い。
    貯蓄社会から資産運用社会へ。自己責任。
    年金は高利回り商品。スキルアップ=給料アップは幻想となった。日本全体が居心地のいいスラム地域となる。海外からは日本に出稼ぎ労働者が多くきているが、地盤沈下する日本から海外で稼ごうとする人間は少ない。

  • 著者はジャーナリスト、須田慎一郎氏。

    フィールドワークの幅は広く、本書でもセレブ地帯から大阪西成の釜ヶ崎地区まで人々の生活を対比しながら、危険な金融・投資商品に警鐘をならしつつ、家計を守る資産運用を勧めている。

    ポイントは以下3点。
    ①年金は老後の生活を支えるベストな商品。
    ②銀行はかつての銀行とは違う。銀行自身の利益を優先する。銀行が勧めるからといって、信用してはいけない(投資型年金商品、不動産投資など)。
    ③債券投資、とりわけ米国債投資が最も望ましい資産運用。

    これだけだと面白みの無いアドバイスになるが、アパート投資の失敗例や旧三菱銀行の変額保険問題などを交えて、”うまい話は無い”と説得力をもって伝える。

    不思議に思ったのは、日経ミニ先物の進め。「1日1万円儲かったら、やめる」という投資法を進めているところ(110ページ)。例えば「1日1万円損したら、やめる」というアドバイスはなく、この部分だけ疑問あり、これがなければ星5つ。

    投資について友人、知人から聞かれたら、おすすめしたい本の1冊。

  • このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
    とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

    2018/7/20

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著者プロフィール

須田慎一郎(すだ・しんいちろう)
経済ジャーナリスト。1961年東京都生まれ。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経てフリー・ジャーナリストに。
「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続けるかたわら、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)、「そこまで言って委員会NP」(ytv)、など、テレビ、ラジオの報道番組で活躍中。 また、2007年から2012年まで内閣府の多重債務者対策本部有識者会議の委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈をもとに、数々のスクープを連発している。
著書に『ブラックマネー』(新潮文庫)、『山口組マネー』(宝島社)、『投信バブルは崩壊する! 』(ベスト新書)、『下流喰い 消費者金融の実態』(ちくま新書)、『「階級格差」時代の資産防衛術』(イースト新書)などがある。

「2019年 『なぜカリスマ経営者は「犯罪者」にされたのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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