- Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781690162
感想・レビュー・書評
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いつも心の中で叫んでいる言葉がそのままタイトルになっているこの本。
ずっと悩んでいることに対して、解決できるヒントがあれば…と思い読んだ。
そう、作者が言う通り、自分が大嫌いなのは結局、自分のことで頭がいっぱい=自分に執着しすぎ=自分大好きなのと一緒。
それにはなんとなく気付いていた。
でも、自分と距離を置くにはどうしたらいいのかわからず悩んでいた。
自己評価の低い人は、実は傲慢で自惚れという言葉にドキリとした。
自己評価が低いのは、謙虚でもあるから悪いことばかりではないよね…と思っていた自分を恥ずかしくなった。
でも、この本を読んでそれに気づけただけよかった。
自分に自信がないのは、なーんか自分に過度に期待しすぎちゃってるからなんだよね笑
自分はこんなものよ笑
と、自分を笑い飛ばそう。
自分の中に、悲劇のヒロインが出てきたら、思いっきり俯瞰して見てやろう。
そして、気づいたら自分と適度な距離感を持てていますように。
中高生をターゲットにしている本なので、平易な文章で読みやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「自分は自分、他人と比較する必要はない。」よく耳にする言葉ではあるが、大人の子供へ吹き込まれる綺麗事であると著者は切り捨てる。但し、本来ある優越感と劣等感の存在はしっかり肯定し目を逸らしていない。優越感や劣等感を相手に対する憎しみや軽蔑に転嫁するのではなく相手への理解に役立てるよう促す。無理もなければ嘘もない。うさぎ流の視座が、これまでにない新たな発想を喚起する。自虐ネタで自分を客観視する。これも非常にイイ。自分のことを好きになれない人、自己愛が強すぎる人には是非読んでもらいたい。必ずやこれまでとは全然違った道を見いだせる。
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「「あるがままの自分を受け入れて、自分を好きになりなさい。」って、そんなのウソだろ!!!…と思う世のすべての女性におくる、すべてのなぐさめとウソばっかりのキレイごとを蹴散らしつつ、自分嫌いの呪いを解き放つための、待望の1冊。」
目次
はじめに あなたは自分が嫌いですか?
1 「人と自分をくらべるな」ってホントだろうか?
2 「自分の顔が大嫌い!」
3 「自分のカラダが大嫌い!」
4 「自分嫌い」という呪い
5 「自己評価って上げられるの?」
6 「自分嫌い女」の半生
7 「自虐ギャグ」のススメ
8 「自分の性格が大嫌い!」
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年福岡県生まれ。同志社大学文学部英文科卒業後、OL、コピーライターを経て、ジュニア小説デビュー作『ゴクドーくん漫遊記』がベストセラーになる。その後、数多くのエッセイ、ルポルタージュ、小説を発表し、現在に至る -
私も昔は自己嫌悪の塊だったが、今はありのままの自分を受け入れるようになった。
でも、自分を変える努力を放棄していいわけじゃない。 -
客観性を持つのは難しい。特に思春期の少女だった頃は主観の塊が服着て歩いてるようでしたので、この本を読みながら「まったくもう!」と思いながら「しょうがないなぁ」と落とし所を見つけられるようになってきた自分のは少し成長したのでしょうか。人間だれしも自分の嫌いな所がある。それは自分という一点方向からの視点であり、もう一人、遠くから見ている自分をたててみると案外悪くない事実。どーん!と印象に残った訳ではありませんでしたが、うさぎさんが本で言われたようにふと思い出した時には大切それを使っていこうと思います。
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語り口調が読んでいて疲れる。
思春期の自意識過剰な世代には響かなそう。 -
思春期の女の子が直面する、コンプレックスとの付き合い方について、かつてコンプレックスの塊であった中村さんが説きます。
理屈はいたってシンプルだけど、気の持ち方を変えるのって案外難しいんですよね。 -
今まさにこんな感じにイタイ方はこの本は読んでいないんだろうな…
もっとも必要な人には行き渡らない。こんな時あったよね。って読む本 -
1時間程で読めるが、「自意識」を深く見つめたその内容は濃い。「なぜ自分が嫌いなのか?」「なぜ自分を好きになれないのか?」ーそうやって自分に執着し過ぎるのではなく、時には自分を笑い飛ばしながら「客観視」すること。ちょうど空の上から自分を俯瞰する感じだろうか。そして悩み抜いて辿り着いた自虐的な笑いには、多くのオカマがそうであるように、そこには強さが滲み出てくる、と。
中村うさぎは「体得」の人。彼女自ら身をもって経験しているから、その言葉が上っ面では決してなく、実感がこもっていて重量感がある。「出口のないトンネルはない」と、最後に中村うさぎが語りかけてくれるが、中村うさぎ自身が悩み抜いて辿り着いた境地であるからこそ、背中を押してくれる一言になっているのだと思う。