気高き皇子の愛しき奴隷 (ソーニャ文庫) (ソーニャ文庫 み 2-1)

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  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695396

作品紹介・あらすじ

「おまえのすべてを私に捧げろ、ならば願いを聞いてやる」敵国の皇子アスラーンに国民と家族の救済を訴えた王女エヴァンテは、彼の出した条件に従い奴隷エヴァとして彼に仕えることに。約束を守ってくれた彼に感謝し心酔するエヴァは、無垢な身体を捧げ、熱く求められることに喜びを感じていた。だが、信頼の気持ちを伝えるたびに彼の顔には苦悩が滲む。その苦しみを癒したいエヴァだったが、彼の隠していたある残酷な真実を知り-!?

感想・レビュー・書評

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  • 8歳のエヴァンテに影響されて人生観が変わり、密かに皇帝の座を目指すことに決めたアスラーン。
    そんな彼の10年に及ぶ努力や根回しを、悪気はないのだけど、間の悪さと察しの悪さでことごとくエヴァンテが打ち砕いているお話でした…。

    ゼキの正体も、10年前の事件も、読み手には容易に予想がつくのに、教えてもらうまでなにひとつ気づかぬままでいたエヴァンテよ。
    教えろと言われれば秘匿し、ここでおとなしく待てと言われれば抜け出し、そのたびに大層危険な目にあっていたけれど、いまいちことの重大さに気づかないエヴァンテよ。

    そんな彼女を見初めて正妃に迎えたアスラーンは、今後も苦労しそうです…。
    終盤突然アスラーンが仄暗いことを言い出したのでびっくりしたのですが、そういえばソーニャでしたね。

  • 兄や父の思惑通りに、自分を犠牲に攻め込む口実を与えるためにやってきたアスラーンと、自国を滅ぼしにやってきた敵に皆の命乞いをしたエヴァンテ。

    大きくなったエヴァンテに初潮が来ていないのはおかしいんじゃない?って思っていたら、兄皇子の元に行きたくないから、初潮が訪れていないと嘘をついていたってのも分かるし、エヴァンテに初潮が来たら、自分のハレムに入れようと思っていたアスラーンの気持ちがすれ違っていて、途中危なく兄に奪われるところでした。

    兄皇子が文章の描写からはもっと風貌からして不細工を想像していたのが、イラストでは結構男前だったのが以外でした。性格は最悪ですけど。

    エヴァンテが自分が奴隷になることと引き替えに国を助けてもらっていると思っていたのに、それがすべて嘘であったと分かったあたりから後半までは流れが急でしたけど、ああ、そういうことだったのかと納得。

    全体的にあまりソーニャっぽくないかなぁって思っていたら、最後ミュゲのことを語ったあたりでソーニャっぽくなりました。なるほど、親切めいた行動がちょっと怪しいとは思ってましたけど、そういうことでしたかって感じです。

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著者プロフィール

御堂志生(みどう しき) Shiki Mido
岡山在住。ヒストリカル風乙女系から現代恋愛まで色々書いております。
本作は『エリート弁護士は不機嫌に溺愛する』のアナザーストーリー? パラレルワールド? みたいなお話。
別のタイミングで恋に落ちるふたりをお楽しみください。

「2020年 『愛を待つ桜 エリート弁護士、偽りの結婚と秘密の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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