蜘蛛の見る夢 (ソーニャ文庫)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 74
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781695860

作品紹介・あらすじ

目覚めると見知らぬ洋館にいた尚子。そこへ、女物の着物を着た美しい青年・皓紀が現れる。彼は巨大企業の御曹司で、尚子の主人であるらしい。さらに、尚子はバルコニーからの転落事故により、1年間昏睡状態だったのだという。記憶と違う現実に混乱しつつも皓紀に仕える尚子。彼の尋常でない仕打ちと館の異様な空気に、尚子の精神は蝕まれ搦め捕られてゆく。彼の狂った愛に身体をも征服される日々の中、尚子はやがて1年前の真実を思い出し-。

感想・レビュー・書評

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  • 現代日本の話なんだけれど、「古びた洋館、歴史ある名家に、どこかおかしいが美しい住人たち」っていう一昔前のような雰囲気でTHE・耽美な話だった…。面白かったです。まず文章がうまくて綺麗だし、挿絵もめちゃくちゃ美しくて、ストーリーもミステリーっぽくて先が気になって一気読みした。けどヒーローである皓紀は好きになれなかった。だってヒロインをいびりまくるから。あまりにも子供っぽいし、反省の色ゼロだしヒロインに対して思いやりのカケラもないのが無理…。ヒロインは従順すぎて後半で速攻快楽落ちさせられてうーんという感じだったんだけれど、ラストで見えた彼女の歪さはすごく好きです。

  • 夢と現実、謎と秘密が入り交じる独特な世界観。読了後に再び最初のページを見直すと、その文章がもつ本当の意味がわかって鳥肌がたちそうになりました……。

  • 丸木作品を知っている人は、安心して読める感じ(褒めてる)

    狂いっぷりは、「鬼の戀」に近い?


    男性の母親の、その後が気になる。色々濃すぎた。

    一回くらい、皓紀に逆らう主人公が見たかった気もするけど、みんな色々振り切れてるから無茶はさせられない(苦笑)一歩間違えばしぬ、ゲームみたいな感じ。

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著者プロフィール

埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。

「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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