悪人の恋 (ソーニャ文庫)

著者 : 荷鴣

• イースト・プレス (2020年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

――俺からあなたを取り上げないでくれ……

家族を惨殺され、復讐の鬼と化した亡国の王子ルシアノ。
悪の限りを尽くし、ついには敵国の女王アラナのもとにたどり着く。
だが彼女は命乞いをするどころか、自身の死を願っていた。
興を削がれたルシアノは、強引にアラナを抱き、苦しませようとする。
しかし、ともに過ごすうち、憎しみは執着へと変わり、彼女との未来を望むようになり……。
彼女を生かすのは復讐のため。
そう言い訳をしつつアラナに溺れるルシアノだが、彼女は依然として死を望んでいて……。

復讐に狂う王子×死にたがりの女王、凄惨な過去に囚われたふたりの行く末は――!?

感想・レビュー・書評

[raraminさんの感想 · 2020年3月7日]

☆3.5

同日に発売された同レーベルの本も買って、そっちもヒロインが女王様で流行りなのか？と思いました。笑
そちらの方は合わなかったのですがこちらはきっちり読み切れました。
正直登場人物はそんなに好きではないけど物語がしっかりしていたのが良かったです。
得体の知れない毒師が一番気になるので『或る毒師の求婚』も読んでみようと思います。


あと作者様のことは商業デビューされる前からネットで作品を拝見していたので陰ながら応援しております。
（Mistletoeが好きなのでいつか完結がみれたらいいな）

[lovenovelsさんの感想 · 2020年3月3日]

自分のことを大切にしていなさそうなアラナとルシアノ。そんな２人が戸惑いつつも、少しずつ惹かれ合って変わっていくのを見るのが楽しい。ルシアノが無自覚(？)に、アラナを甘やかすのも。
２人には忘れられない辛い過去があるけれど、辛いばかりではなかった。と思える日が来るといいな。と願わずにはいられなかった。

著者プロフィール

「2022年 『純愛の業火』 で使われていた紹介文から引用しています。」