引きこもり侯爵のメイド花嫁 (ソーニャ文庫)

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  • イースト・プレス
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781696850

感想・レビュー・書評

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  • 序盤から結構ぶっ飛んだ話だったので、コメディかなと笑いながら読んだ。
    若い国王からして威厳がちっともない。
    あれで国が治まるのか心配になるほど。

    一方でヒーローの方は長髪お化けな引きこもりなのは百歩譲って許すとしても、初恋相手を見つけたからって即座に初夜だと連れ込み、真っ裸でベッドに寝転がり「いつでもいいぞ」と言われても、主人公はどうしろという……
    あの冷めた目のイラスト、最高でした。
    そりゃそんな顔にもなる。
    しかも彼、黒熊の毛皮も被る。
    絵面が酷い、逐一。

    しかも主人公は身代わりに差し出されたような身の上なのに、嫁になってくれるからとヒーロー側の方から外堀埋められる始末。
    それでいいのか主人公。
    ヒーローの家族や家令も案外ネジぶっ飛んでるぞ?

    なので、最後まで爆笑コメディものかと思ったら、存外そうではなく、終盤は寧ろシリアスでびっくりした。
    しかもヒーローが武力以外でも有能だったことに驚いた。
    何でもできるんだな、彼。

    主人公が身を置いていた環境は、どちらにいたとしても狂気の沙汰だ。
    よくぞ自我を殺さず生き残ってこられたなと。
    特に母方の実家、怖すぎる。

    ただシリアスの最中でも、それをぶち壊してくるキャラもいまして。
    空気読めない嬢ライラ……どこにでも登場して全くキャラのブレないKY凄かった。
    あれで本人自身に大きな処罰がなかったのは奇跡だろう(実家は処罰を受けるが、それはさておき)

    取り敢えず、登場キャラがどの人たちもインパクト大という感じで驚いてばかりの作品だった。
    濃いのです、キャラたちが……それがコメディ寄りか邪悪寄りかの違いはあれど。

  • 貴族とは全く思えないような格好や態度のルーカス。人嫌いで女嫌いのルーカスだけど、アイラと出会ってからの豹変っぷりが楽しい。絶対に手に入れるし、何があっても離れない!という気持ちがにじみ出ていて。メイド扱いされていたアイラだけど、貴族として育った訳でもなく、じっとしていられないアイラにとっては悪くない仕事だったのかも。貴族としての態度を強要されたり、親戚からひどい扱いを受けたりする方が辛かったと思うし。侯爵としての能力も騎士としての実力も持つルーカス。自分の力をフル活用して、アイラを守っていきそう。ルーカスからアイラを守れるのはアイラ本人だけかもしれないけれど。

  • “人が嫌い”“女も嫌い”な引きこもりヒーロー(実はスパダリ⁉︎)を楽しく読了♪
    相変わらずピカイチの残念なヒーローを描く作者様(o´艸`)今回も笑いました(≧◡≦)
    【番外編】『遅れてきたラブレター』★3

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著者プロフィール



「2021年 『成り上がり陛下に閨の手解き(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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