自ら戦場で旗を振り、三百年戦争と呼ばれた戦いに終止符を打った、まさに救国の聖女と呼ばれるに相応しい圧倒的光属性のヒロインと、そんな彼女を護ることで生きる意味を見出すヒーロー。
たがそんな彼女を目障りに思う義母である皇妃により、辺鄙な北の地へ、数人の騎士(もちろんヒーローも)と共に左遷されてしまう。
しかしその生活は城での生活よりも穏やかなもので、領民との信頼関係も築きながらまったりスローライフ…とはソーニャでいくはずもなく。
どんな事件が起こるのかとハラハラしました。
ヒロインがいないと、もはや人として生きていけない、殺戮することしか考えられない獣に成り下がってしまうヒーローが痛々しくもあり、そこまで彼女を愛しているのだと思うと、まさに歪んだ愛は美しいのだと思った。
とても面白かったです。