孤独な心: 淋しい孤独感から明るい孤独感へ (セレクション社会心理学 11)

著者 :
  • サイエンス社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781909127

作品紹介・あらすじ

本書は、孤独感を心理学的に研究し、見えてきたことを紹介する本です。筆者は、本書で次の三点を伝えています。まず第一に、孤独感には、淋しいとか暗いといった孤独感ばかりではなく、明るく充実した孤独感もあるということです。第二点目は、心理学的な実証研究によって、人間に関する知見が、より説得力を持っていく魅力です。第三点目は、青年期に出会った自分の人生をあげて向き合っている問題、それをテーマにした研究をしていく人生は、他には代えがたい格別の味わいがあるということです。

感想・レビュー・書評

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  • 1365円購入2010-02-02

  • 孤独感とは何なのか。感覚という漠然とした基準の設けにくいものを
    分析してその本質を探ろうとした研究をまとめた1冊。
    日常の中でよく感じるものだが、この本を読んで多くの新たな気づきあった。
    孤独の質は年をとるごとに変化し、青年期には目標を達成できないことで
    劣等感にも似た孤独感を感じること。
    誰も自分にはとって代われないという個別性への気づきと
    それでも他人は理解しあえるという姿勢が「明るい孤独感」の基になること。
    そして何より、こういった孤独感の境地に成人前ですら
    6割以上の人が達していることに最も驚いた。
    他人とは理解し合えないと意地を張ったり、完璧で理想的な理解者を求める人は
    それぞれ全体の1割ほどに過ぎないというのだ。
    身近すぎて、分かったつもりでも実は理解しきれていない孤独感。
    その本質を知り、さらには自分を理解することにもつながる内容だった。

  • 青年心理学を専門とする著者が、「孤独」について研究してきた結果をまとめた本です。孤独とひと言でいっても、その本質は?人と人との関わり方に悩む人には、おすすめの一冊です。

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