ユングとタロット: 元型の旅

  • 新思索社
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本棚登録 : 88
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (651ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783511830

作品紹介・あらすじ

タロットカード=トランプ占いの22枚のカードの絵柄に秘められた謎すなわち元型を、ユング的心理分析の手法で解き明かす旅に出る…。

感想・レビュー・書評

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  • タロットについて深くわかりやすく書いた一冊

    • myknakaさん
      タロットもいろいろあるんですね。マルセイユ版とか。
      タロットもいろいろあるんですね。マルセイユ版とか。
      2020/05/28
  • タロットについての知識を得る際、Wikipediaや一般的な入門書系の書籍では物足りなくなった場合に有用。
    ユングの心理学からタロットを見ると言うより、神話などのマルチな知識を交えて解説している。

  • タロットの本と言えば、圧倒的にライダー版が多い中、数少ないマルセイユ版タロットを使った本なので、一度は読んでおこうと思ったのですが・・・手元に来てびっくり。あまりの分厚さに。重さに。651ページ!

    読み進めるの、めっちゃ時間かかりました・・・

    さて、内容はというと、愚者の旅になぞらえて、ユング心理学でいう「個性化」をたどる感じ。

    ここで「個性化って???」と思う人には、ちょっとキビシイ内容かも。「セルフ」「元型」「アニマ」などなど、ユング独特の用語のオンパレードですので・・・知ってることが前提の本(ミニ解説はあります)

    ゆえに、タロットカードのファンよりも、ユングの心理学が好きな人に向いてるかも。絵柄の解釈も、実に 実に ユングっぽい。連想が どんどん広がって。夢分析や、タイプ論、神話や、、、と、拡大していきます。

    ちなみに、ユングのタイプ論で言うと、著者は「直観」が優越、サブが「感情」というタイプだそうです。で「思考」と「感覚」が劣等ですから ・・・文章の展開に 理路整然さはありません。

    まぁ、その辺も含めて、好みが分かれる本ですね。

    私は、、、うーん、フロイトやユングあたりの古い時代の心理学はあまりに暗くて・・・・・どんよりしちゃうんですよ・・・

    たとえば 無意識について 「制御できない野獣」だから、意識が飲み込まれる→なんて風に考えられないんですよねぇ。

    言葉を駆使して、自我をはっきりさせるのが当然の西洋人と、「以心伝心」を知ってる日本人じゃ、そもそも文化的背景が違いすぎてるんでしょう。東洋人にとっての意識・無意識は、そんなに対立するものじゃなく、西洋人ほど、二元論的な考えはもってない人が多いのでは?

    そういうことに違和感を感じないならば、ユングの考えに親しめる本のひとつでしょう。

    タロットの本としては、カードとカードのつながりについて、他にはない考え方が載っていたので、こういう視点で見るのも面白いなっと思いました。

  • 確かに分厚過ぎる。

  • マルセイユ版を元に大アルカナをひとつの物語(旅)と見立てて解説している。
    ユングの理論やギリシャ神話など様々な視点からカードの解釈をしていて、刺激的。マルセイユ版を手にしたくなってくる。
    占いの実践にも役立ちそうです。

  • 読み切りたいけど、分厚過ぎて無理っっ。

    なので気になる部分を少しずつ長期戦で読んでいるところ。

    内容もあまり頭に入ってないです(^-^;

  • タロットカードの大アルカナ22枚について、ユング派である著者の視点から、1枚1枚について詳細に解釈されています。
    あくまでも、カードの意味をユング心理学的に論じている内容なので、純粋にタロット占いに興味のある方が読まれた場合は、少し(かなり?)的外れな感が拭えないと思います。
    個人的には、タロットいう切り口でユング心理学に接近できたことに、新たな広がりを感じました。

  • 心理学のユングは集合無意識のパターンを追い求めていく内に予言や予知という領域の研究の中で、特にタロットと占星術の研究にこだわっていたのは有名です。本書ではユングの元型の解釈に基づきタロットの絵柄に秘められた元型を紐解いていくという知的興奮が味わえる良書です。
    通常のタロット解説書と思って読むと肩透かしを食らわされますが、心理分析の中から得られたイメージは十分私の中のタロット解釈に生きています。

  • 占いの観点でどう評価されるのかは見当もつきませんが、ユングの「元型」の概念をつかむ手助けにはなりそうです。私自身は「読んで理解する」ためではなく「ぼんやり眺めて、脳裏をよぎったイメージの断片を創作・思索の糸口にする」ために購入しました。そういう点では私にとって最高の「素材集」の1つ。

  • 著者はもともとシェイクスピア研究者からタロットカードと出会い、それがライフワークに。ユング的解釈のタロット研究の集大成本。それぞれカードを読みすすめていくと元型の意味が次第にあらわれてくる。良書。

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