カナシヤル (新しい詩人 4)

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  • 思潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784783721635

感想・レビュー・書評

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  • 全体としてはあまりよく分からない。時々引っかかることばやイメージがある。
    ・心臓で卵を飼う日々だ/よっつの真っ赤な部屋で/ひとつずつ不揃いの/卵をあたためるのだ(p38「告白」)
    ・とても死ぬ きれいね(p64「しゃくやく」)
    イメージが印象的だったのは「素晴らしい日々」「プレゼント」等。

  • 相手とのつながりを訝り、破壊し、再度接着させていく行為に、そこはかとない孤独を感じてしまう。安易に人と人とはつながれないし、そのつなぎ目もすぐほどけるとも限らないことを、詩人は自身の変革から逃避し、故意に受容しないでいるのだと思う。
    その先に何があるのですか?だからとても寂しい。

  • アスファルトの上を、裸足で歩いている人がいる。こちらからはじっと見守っているだけ。そんな感覚。
    孤独と憂鬱を吐き出す。いつまでも裸足じゃ危ない。靴を差し出し抱きしめてあげたくなるような、そんな詩集。

  • 大好きな詩人さんの詩集です。

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著者プロフィール

北海道札幌市在住。一九八一年鹿児島生まれ。大学在学中に現代詩手帖賞、第一詩集で中原中也賞を受賞。第二詩集で南日本文学賞を受賞。執筆の他、朗読活動も精力的に行い、多くの国際詩祭に招聘される。一カ月の間、欧州を旅して執筆した第五詩集『隣人のいない部屋』で萩原朔太郎賞を受賞。代表詩篇は翻訳されアメリカ、メキシコ、フランスをはじめ他国でも紹介されている。二〇二〇年に第八詩集『どこにでもあるケーキ』をナナロク社より刊行。

「2022年 『空気の日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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