1945.8.13 長野空襲の真実 米軍資料と日本側記録で解明する空爆の実相と桐生悠々の洞察

  • 信濃毎日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784074112

作品紹介・あらすじ

第2次大戦終戦のわずか2日前の昭和20年(1945)8月13日、米軍艦載機による長野を狙った空爆が実施されました。いわゆる「長野空襲」です。早朝から数回に及ぶ爆撃では、主に長野市内の飛行場と飛行機、国鉄長野駅やその施設、市街地などが主な標的となりました。病院や民家も巻き添えとなり、犠牲者も出ました。
空襲については、当時を知る市民の証言によって死者や負傷者の数、だいたいの攻撃の時刻や場所が分かっていただけでした。攻撃の規模や意図など、詳しいことは分かっていませんでしたが、平成15年(2003)に県内の研究者が米国の国立公文書館などで、米軍機が上空から撮影した写真や、爆撃の推移を克明に記録した報告書を発見。その内容を解明することで、飛来した米軍機は70機、それまで「5回」と認識されていた攻撃が実際は「7回」だったことなどが判明しました。
本書では、同報告書を翻訳して内容を詳細に読み解く一方、従来からの市民証言との照合を、約20年がかりで敢行。攻撃の規模や意図、被害の全容を初めて白日の下にさらします。さらに、昭和初期に活躍した反戦のジャーナリストで、信濃毎日新聞の主筆として論説「関東大防空演習を嗤う」を書いた桐生悠々を空襲批判の“立脚点”と位置づけ、その精神と長野空襲、現代を結んで「平和」を考えます。

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著者プロフィール

1949(昭和24)年、東京都生まれ。元長野県短期大学教授。専攻は日本現代史、日本占領戦後史。上田市在住。
著書・論文に『日本占領史研究序説』(柏書房)「再軍備と在日米軍」(『岩波講座日本通史 第20巻 現代1』所収、岩波書店)「占領支配の構造とその変容」(『継続する植民地主義』所収、青弓社)「日本の再軍備」(『アジア太平洋戦争7』所収、岩波書店)。

「2022年 『1945.8.13 長野空襲の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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