- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784784214105
感想・レビュー・書評
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江戸後期にあたる1840年代以降、日本で作られた蘭和辞典についてちょっと興味があったので調べていて、この評伝集を手に取った。
江戸前期・中期・後期に分けて江戸時代の九州を中心として展開した異文化交流について59人の人物を紹介している。
それぞれの人物紹介の項目には参考文献も挙げられていて、文字通り参考となった。
59人目は福沢諭吉である。
中津藩の下級武士として生まれ、熱心な父の影響で勉学に励んだことなどが簡単に紹介されている。中津藩の藩士や医者がこの本には複数登場し、専門の医学校も持っているような先進的な藩だったことも別の人物の項で述べられいて興味深い。そういえば東洋文庫の『名ごりの夢』では、若き日の福沢諭吉が桂川家(将軍のお医者さんの家)で書生として勉学に励む様子も語られていたとも思い出した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「九州の蘭学」(川嶌真人他編)にみる近代を用意した中津の人物10人 - 久恒啓一のブログ「今日も生涯の一日なり」
https://k-hisatune.hatenablog.com/entry/20091109
九州の蘭学|出版|思文閣 美術品・古書古典籍の販売・買取、学術出版
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久重、鍋島直正、佐野常民のところをつまみ読み。参考になりました。
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蘭学のエキスパートらが論じる「九州の蘭学」は、江戸期
の状況を伝える評伝集である。(図書館未所蔵)