『今昔物語集』の成立と対外観 (思文閣人文叢書)

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  • 思文閣出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784220151

作品紹介・あらすじ

平安末期に成立した説話集『今昔物語集』と、その根幹的な原拠という11世紀の源隆国「宇治大納言物語」。
10世紀後半の奝然の渡宋・帰国と一切経の請来のインパクトを承けて進展した対外交流や書物の輸出入、仏教的世界観の中での和国意識の高まりという対外観に注目しつつ、古代説話集の成立から『今昔物語集』の生成へという文学史、仏教文化史の潮流を論じる。

仏教世界の起源である仏伝の中に、日本だけにしか存在しない仏の遺言を語り伝え、和語で描こうとすること、また阿倍仲麻呂帰国説の生成など―、あまたの画期的な物語行為はいかにしてなされたのか。

著者プロフィール

1959年生まれ。国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。専門は日本古典文学。京都大学大学院博士後期課程中退。博士(文学、京都大学)。
大阪大学大学院教授を経て、2010年4月より現職。国文学研究資料館併任助教授、コロンビア大学客員研究員、ネルー大学、チューリヒ大学、ベトナム国家大学、チュラーロンコーン大学、ソフィア大学の客員教授などを歴任。
著書に、『徒然草への途』(勉誠出版、2016年)、『かくして「源氏物語」が誕生する』(笠間書院、2014年)、『説話集の構想と意匠』(勉誠出版、2012年)、編著に、『夢と表象』(勉誠出版、2017年)、『夢見る日本文化のパラダイム』(法藏館、2015年)、『中世の随筆』(竹林舎、2014年)など。京都新聞に「文遊回廊」を連載(2017年〜)。

「2020年 『古典の未来学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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