堀勇良
1949年、東京生まれ。1973年、京都大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院・生産技術研究所で村松貞次郎教授に師事。中央公論社の雑誌『自然』の連載カラー口絵「建築譜-明治大正昭和」(1979~81、隔月、撮影:増田彰久)に、村松貞次郎、同研究室の藤森照信とともに解説を執筆、現在の「近代化遺産」の先駆となる。1982年、論文「日本における鉄筋コンクリート建築成立過程の構造技術史的研究」で工学博士。2005年、「履歴を通じての近代日本外国人建築家の研究」(『建築雑誌』)で、日本建築学会賞(論文)受賞。
藤森らと「東京建築探偵団」を結成、日本近代建築の調査・研究を続ける。特に東京では皆悉調査を行い、その成果は『日本近代建築総覧』関東編に結実した。
卒業後、横浜市都市デザイン室で市内に残る洋館を活かしたまちづくりを立案、推進。ついで横浜開港記念館調査研究員、研究等担当課長を歴任、近代建築の保存・活用の啓蒙と実現に尽力した。その後文化庁に転じ、文化財部参事官(建築物担当)調査部門主任文化財調査官を務める。
「2022年 『日本近代建築人名総覧 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」