革命職人ヴァイトリング -コミューンからアソシエーションへ

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  • 社会評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (561ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784518425

作品紹介・あらすじ

1808年マグデブルクに生まれたファガント(漂泊者)ヴァイトリングは、さながら19世紀ドイツの下層社会に出現した第2のイエスであった。1838年ドイツ手工業職人の結社・義人同盟に加入。1839年5月、ブランキら四季協会のパリ蜂起に参加。革命論をめぐるマルクスとの論争。1848年のベルリン革命にいたるまで、共同体(コミューン)創出をめざした結社運動に奔走する。ベルリン革命の敗北後、北アメリカに亡命。1852年プルードンの影響を受けて、ニューヨークで労働者協同企業を創立し、アソシアニストとして活動する。本書は、この19世紀ドイツの革命職人ヴィルヘルム・ヴァイトリングの思想的展開と運動の軌跡を追究する。そのことをとおして、19世紀の労働者運動のゲマインシャフト=コミューンからアソシアシオン=アソシエーションへの時代思潮的転回を詳細に検証する。この歴史的理論的解明は、1917年のロシア・ボルシェヴィキ革命の負の教訓をふまえ、現代における労働者革命の原点と構想を探究するための貴重な営為である。

著者プロフィール

石塚正英(いしづか まさひで)1949年、新潟県上越市(旧高田市)に生まれる。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学、同研究科哲学専攻論文博士(文学)。1982年~、立正大学、専修大学、明治大学、中央大学、東京電機大学(専任)歴任。2020年以降、東京電機大学名誉教授。2008年~、NPO法人頸城野郷土資料室(新潟県知事認証)理事長。

著作
歴史知のオントロギー ―文明を支える原初性、社会評論社、2021年
価値転倒の思索者群像―ビブロスのフィロンからギニアビサウのカブラルまで、柘植書房新社、2022年
フレイザー金枝篇のオントロギー ―文明を支える原初性、社会評論社、2022年
歴史知の百学連環 ―文明を支える原初性、社会評論社、2022年
歴史知のアネクドータ 武士神道・正倉院籍帳など、社会評論社、2022年
ほか多数

「2023年 『バロック的叛逆の社会思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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