- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785321321
作品紹介・あらすじ
同じ著者による『量子論(改訂版)』(ISBN 978-4-7853-2131-4)からもっと本格的に量子力学を学ぶための書。予備知識としては大学初年級の一般物理学と数学のみを期待し、大学2年生や高専上級生が読み通せるよう基礎的事項から丁寧に解説してある。
『量子力学(I)』ではもっぱら1個の粒子の場合を扱った(姉妹書の『量子力学(II)』では主に多粒子系の場合を扱う)。
本書(I)と姉妹書(II)を完全にマスターされるなら、一通りの基礎知識が整えられたことになるだろう。
感想・レビュー・書評
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清水『量子論の基礎』の次に読んだ量子力学のテキスト。
清水本が状態ベクトルから始まっているのに対し本書はまず波動関数から説明しているので議論の進め方の違いに戸惑ったが、結局は同じことを言っているわけで、それぞれの記述を見比べることで理解が深まったと思う。逆に、議論の進め方の違いに惑わされるのは、分かったつもりでいてもやっぱり分かっていなかったんだなぁ、と。
1 量子力学の誕生
2 一粒子の波動関数
3 波動関数と物理量
4 中心力場の粒子
5 粒子の散乱
6 行列と状態ベクトル
7 摂動論と変分法
8 電子のスピン
付録1 古典解析力学
付録2 エルミート多項式H_n(ξ)の諸性質
付録3 磁場内の荷電粒子詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古くから量子力学の入門書として親しまれている教科書。基本の基本を忠実にまとめたような本で,演習を別に用意した方がやりやすい。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000090912
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電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000090912(学外からのアクセス方法:1.画面に表示される[学認アカウントをお持ちの方はこちら]をクリック→2.[所属機関の選択]で 神戸大学 を選んで、[選択]をクリック→3.情報基盤センターのID/PWでログイン)【推薦コメント:現在、理工学系のどの分野に進むにしても量子論、及び量子力学の知識は必要不可欠です。しかし、量子力学を理解するには一冊の本では難しいと言われています。様々な本に触れることで、色々な著者の考えを吸収し、初めて量子力学を理解することができると思っています。その上で、多くの教員や大学院生がお勧めしている、小出「量子力学(I)、(II)」が電子図書として多くの神戸大学生の手に触れることは非常に有益であると考えます。】
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歴史的な経緯に沿ってはいないが、理論的に見通しよく再構成され、理解しやすい。新しい物理的な概念や数学的な道具立ての導入も丁寧。天下りな部分がわずかにあるが、のちに本質が学べることを指し示しており、この部分も教育的だ。
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第二巻と合わせて、学部三年くらいまでに習得すべき必要十分な内容が平易に書かれている。
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初等的な量子力学の本を読み終えたら開いてみる本。
かなり読みやすくて内容も(少し)高度。
行列と状態ベクトルは、原島の黄色本の一般的基礎とのつながりで読むとすらすらいけると思います。
摂動の章も必読。 -
う〜む…どうも読んでいても満足感が無いのは何故なのか…という感想。同著者の「量子論」よりは高度な話に言及していて「量子力学の教科書」という感じが出ていますが、厳密性があまり感じられません。言葉による説明が割と多め。その分少し冗長な気がします。可もなく不可もなく…ですかねぇ。