- Amazon.co.jp ・マンガ (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784785946708
感想・レビュー・書評
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アンドロメダを行く鉄郎とメーテル。そろそろ終りが近づいてきた。しかし、本当に松本さんの話は深い。これも文学だね。
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車掌さんが二人わたわたして可愛い。
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“「何もない星で盗賊が盗賊を襲い
その襲った盗賊がまた盗賊を襲う…どうどうめぐり
いったい何百年これを続けてきたのかしらね」”[P.130]
「四次元エレベーター」
「ルーズゾーンの妖怪」
「アンドロメダ千夜一夜」
「幽霊駅13号」
「マカロニグラタンの崩壊」
「メーテルの旅」
「石の花」
「サルガッソーの底なし沼」
“「横にいるのはぼくかな……わからないや…
でもあれがぼくなら…こっちから双眼鏡で見てるの気づくはずだし…
そしたら覚えているはずだ
それがないところをみるとあれはぼくたちの過去の姿じゃない……
列車モロ共ニセモノだろうか?
それとも未来の姿かな……」
「ワープしたので時間がややこしくなったのかもしれませんよ」
「鉄郎…」
「え」
「ブラインドをおろして」
「ブラインドを…
そしたら見えなくなるよ
こんなマカ不思議なものを見ないなんてぼくの好奇心が」
「私はみたくないの…」
「…………………………」
「おねがいよ」”[P.234] -
999に限らず、松本零士作品は漫画であると同時に詩です。それを僕はよく思います。999のテーマは人間の限りある命の美しさ。鉄郎の逞しさとメーテルの優しさに憧れて、そして独特の世界観やひとつひとつの物語の儚さが好きで、僕は中学時代かなり熱中して999を読んだものです(当時、地元の図書館が試験的に漫画を貸し出すようになって、そこで借りたのが999だったんですよね)。
「旅はまだ続く」という一文で終わった999が本当に連載を再会したときの驚きったらありゃしません。 -
一気に買いそろえた文庫版。