癩者の生: 文明開化の条件としての

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  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787230768

作品紹介・あらすじ

癩者という形象を包囲する政治体の言説配置──。そのうとましくも凡庸な、しかし強大な力の生成を背景にした空間を読み解き、そのなかでの「癩者の生」に向けられた視線のなかに日本の近代化の質を再考する新鋭の論考。

感想・レビュー・書評

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  • 医学の言説を超えるほどまでに、≪癩≫を囲い込み完全隔離を目指そうとする強大な“力”が、どのように形成されていったのか。明治維新後、急速に文明国家を目指す日本において、権力と法、知識人とマスコミ、社会や隣人にいたるまでがどのように連携し、≪癩≫を包囲していったのか。その≪政治体≫に内在していた論理や矛盾を抉り出すとともに、奪われた≪癩者の生≫に対する日本人の記憶喪失に警鐘を鳴らしている。

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著者プロフィール

1960年生まれ、明治学院大学教授。専門は社会思想、犯罪社会学。
主な著書『ドゥルーズを「活用」する!』(彩流社)『起死回生の読書』(言視舎)『絶滅の地球誌』(講談社選書メチエ)『ミルトン・エリクソン』(法政大学出版局)ほか多数。

「2023年 『科学と国家と大量殺戮 物理学編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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