族の系譜学―ユース・サブカルチャーズの戦後史

著者 :
  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787232731

作品紹介・あらすじ

太陽族からみゆき族、暴走族、アンノン族、クリスタル族などの「族」の系譜をたどり、オタク、渋谷系、コギャル、裏原系へという「族から系への転換」を見定めて、若者文化の戦後史を描き出す。「族」や「系」を光源として日本社会を照射する若者論の力作。

感想・レビュー・書評

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  • NK3a

  • 戦後の若者文化を俯瞰的、社会学的にまとめられた労作。労作ではあるが海外からの影響や前後世代とのつながりなどが希薄になった感も少々。

  • 戦後のワカモノカルチャーを太陽族からみゆき族、暴走族からチーマー、裏原宿に棲息する人物、インターネットカルチャーに至るまで丹念に分析・紹介をしている書物。学術的。特に自分が記憶しているシブヤ系やチーマー以降の世代の変遷には懐かしさを感じられずにはいられなかった。
    どのカルチャーにも染まっていなかった自分がほとほと情けなく、そして後悔した。ムーブメントの中心にいたらもっと楽しめた本。

  • 課題図書

  •  本書ではOO族の歴史が年表のように読み進めていくことができる。社会的背景、きっかけ、メディアの存在...複合的な要因から族が発生していることがよくわかった。
     サブカルチャーを雑誌等で勉強してまでも上昇しようとする特徴。また、オタクのような知識量を比べて競う特徴。識字率が高く活字メディアの規定力が大きい日本においては、それが特徴的だなと思えた。
     このような分類学はその族時代を経験している当人達にとってはなんら意味のないものだが、しかし、大雑把に傾向をつかみ、そこに問題を合わせ、事実と原因は何かをつぶさに分析していくことは大切だな。

  • 戦後日本における、ユース・サブカルチャーの変遷。最初に、アメリカ、イギリスにおけるユース・サブカルチャーの方法論などを紹介し、それを採用して日本にほけるユース・サブカルチャーを分析していく。まぁ、おもろい。ただし、だんだん分析の切れ味が悪くなっていくのがいなめないw

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著者プロフィール

【編者】難波功士(なんば・こうじ)
1961年大阪府生。関西学院大学社会学部教授。博士(社会学)。『広告で社会学』(弘文堂)、『社会学ウシジマくん』(人文書院)、『メディア論(ブックガイドシリーズ基本の30冊)』(人文書院)など。

「2023年 『吉見俊哉論 社会学とメディア論の可能性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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