- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787234315
作品紹介・あらすじ
近年のオリンピックは、アスリートや開催地の負担、政治との関係性、残された施設の利活用など、課題が多く指摘される。創始者クーベルタンの理念=オリンピズムと現実の乖離を、私たちはどう考えていけばいいだろうか。
第1部でオリンピズムという理念の基本的な理解を押さえたうえで、第2部で嘉納治五郎を軸に戦時期日本のスポーツ界とオリンピック受容を論じる。そして第3部では、1964年オリンピックにまとわりつく成長と復興という神話、2020年オリンピックをめぐるシニシズム、「その後」との向き合い方などを多角的に議論する。
歴史学・社会学の第一線で活躍する研究者が、オリンピック・オリンピズムと日本社会のこれまでとこれからを鋭く分析する論考集。
目 次
序 章 井上洋一:オリンピズムを問うことの現代的意義
第1部 オリンピズムの誕生と創始者クーベルタンの夢
第1章 和田浩一:オリンピックの創出とクーベルタンのオリンピズム
第2章 小石原美保:クーベルタンのオリンピズムとスポーツ文学
第2部 日本とオリンピズムの出会い
第3章 石坂友司:戦前のスポーツ界の足跡
第4章 井上俊:嘉納治五郎の国民体育構想とオリンピズム
第5章 坂上康博:柔道思想とオリンピズムの交錯
第3部 戦後の日本社会と東京、オリンピズム
第6章 内田隆三:成長の時代の幻像
第7章 阿部潔:「2020」から「1964」へ
第8章 菊幸一:ポスト・オリンピックの憂鬱
終 章 小路田泰直:オリンピックの誕生と世界戦争の危機
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/701785詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架 780.6A/Ko39n//K