ネット右翼とは何か (青弓社ライブラリー)

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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787234544

作品紹介・あらすじ

愛国的・排外的な思考をもち、差別的な言説を流布させるネット右翼。その書き込みを目にするのは日常生活の一部になった。しかし、ネット右翼の実態はわかっておらず、断片的な情報やイメージに基づく議論も多い。

ネット右翼とは何か、誰がネット右翼的な活動家を支持しているのか――80,000人規模の世論調査、「Facebook」、botの仕組みなどを実証的に分析し、インターネット文化の変容と右翼的言説の関係もあぶり出す。

ネット右翼の実態を多角的に解明して、手触り感があるネット右翼像を浮かび上がらせる。

感想・レビュー・書評

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  • かなりさーっと読んじゃったけど
    明確に定義できない感じなのかー。どうしてこういう思想に至るのか、それが一番気になるんだよな

  • ネット右翼といえば、非正規雇用の男性に多い(オタクと親和性がある)というステレオタイプが広がっているが、実際に社会学的に分析した論文集が本書である。

    ・経営者や自営業者の方がネット右翼や排外主義者になりやすい。(p.34)
    ・ネット右翼シンパは単なる排外主義者ではない。
    →既存の右派イデオロギーにも忠実である(p.67)

  • ほとんど新しい発見はなかった。ただ、この本に書かれている結果だけを先にネットや何かで知らせてもらっていたからだと思う。このような地道な調査をしてくださる方がいて、その結果を教えていただけることはありがたいことだと思う。

  • テーマとアプローチは良いと思うが、非常に分かりづらい。

  • 東2法経図・6F開架:KW/2019//K

  • 『ネット右翼とは何か』
    執筆者:樋口 直人 / 永吉 希久子 / 松谷 満 / 倉橋 耕平 /ファビアン シェーファー/ 山口 智美
    装丁:Maplu Design[清水良洋]

    四六判  200ページ 並製
    定価:1600円+税
    ISBN:978-4-7872-3454-4 C0336
    書店発売日 2019年05月28日

    愛国的・排外的な思考をもち、差別的な言説を流布させるネット右翼。その書き込みを目にするのは日常生活の一部になった。しかし、ネット右翼の実態はわかっておらず、断片的な情報やイメージに基づく議論も多い。
    ネット右翼とは何か、誰がネット右翼的な活動家を支持しているのか――80,000人規模の世論調査、「Facebook」、botの仕組みなどを実証的に分析し、インターネット文化の変容と右翼的言説の関係もあぶり出す。
    ネット右翼の実態を多角的に解明して、手触り感があるネット右翼像を浮かび上がらせる。
    https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234544/


    【目次】
    目次 [003-007]
    まえがき 樋口直人(二〇一九年三月 著者を代表して) [009-012]

    第1章 ネット右翼とは誰か――ネット右翼の規定要因[永吉希久子] 013
    はじめに 013
    1 ネット右翼とオンライン排外主義者は異なるのか 017
    2 どのような人がネット右翼になりやすいのか 022
    3 どの要因の効果が強いのか 031
    注 037


    第2章 ネット右翼活動家の「リアル」な支持基盤――誰がなぜ桜井誠に投票したのか[松谷 満] 044
    はじめに 044
    1 ネット右翼活動家を支持しているのは誰か 048
    2 ネット右翼活動家を支持するのはなぜか 053
    3 ネット右翼活動家に対する投票の規定要因 062
    注 068


    第3章 ネット右翼の生活世界[樋口直人] 073
    1 ネット右翼に関するイメージの欠乏――問題の所在 073
    2 ネット右翼が可視化するとき――「慰安婦」合意に対する右からの叱咤 074
    3 ネット右翼の活動と生活の接点 077
    4 ミリオタ、宗教、武道――ネット右翼のサブカルチャー的背景 084
    5 リアル空間とネット右翼 092
    6 ネット右翼の三つの世界――結語に代えて 097
    注 099


    第4章 ネット右翼と参加型文化――情報に対する態度とメディア・リテラシーの右旋回[倉橋耕平] 104
    はじめに――問題の所在 104
    1 インターネット以前の右派メディアからインターネットへ 107
    2 「マスコミ vs ネット」と「メディア・リテラシーの右旋回」 114
    3 新たな敵対性の創出と言説空間の刷新 120
    注 126


    第5章 ネット右翼と政治――二〇一四年総選挙でのコンピューター仕掛けのプロパガンダ[Fabian Schäfer, Stefan Evert, Philipp Heinrich] 133
    はじめに 133
    1 ネット右翼と「アルゴリズムの潜在的公共圏」の出現 135
    2 二〇一四年総選挙――ソーシャルメディアと安倍の隠れたナショナリスト的アジェンダ 139
    3 サンプリングと方法―― 二〇一四年総選挙でのソーシャルbotの検出 141
    4 botによる隠れた右派キャンペーン 150
    注 156


    終章 ネット右翼とフェミニズム[山口智美] 164
    はじめに 164
    1 ネット右翼と政治、メディア 168
    2 歴史認識と日本軍「慰安婦」問題 173
    3 ジェンダーとネット右翼 177
    4 フェミニズムへのバックラッシュとネット空間 179
    5 「反日」という視座 182
    6 ネット右翼のアイコンとしての「杉田水脈」 185
    注 189

    著者紹介 [197-198]

  • 定量的、定性的手法でネット右派の実像を立体的に描く好著。4,5章あたり(メディアリテラシーの右旋回、選挙におけるボット)は特に興味深く。

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著者プロフィール

早稲田大学教授 著書に『日本型排外主義』名古屋大学出版会、2014年。共編著に『日本は「右傾化」したのか』慶應義塾大学出版会、2020年。『3・11後の社会運動』筑摩書房、2020年。

「2023年 『ニューカマーの世代交代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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