- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787291646
作品紹介・あらすじ
デジタル時代を生き抜くフリーランサーに必要なものとは何か? 文章術からプロとしてのセルフ・マネジメントまで、フリーライターとして活動するためのすべてを詳述した業界初のマニュアル。「ここが知りたい」「いまさら聞けない」に迫る、ライター必携書。
感想・レビュー・書評
-
SOHOに必要な努力項目
* プロとしてのスキル
* 周辺の人脈
* 最新情報の入手ルート
* 営業・交渉能力
* リーダーとしての資質
* 自己管理能力
営業
* 名刺、実績表※、ポートフォリオ(実績をクリアファイルに入れる)
* 実績のある・得意な分野をアピール
* 企画提案
* 明朗、快活、明晰を心がける
企画術
* すき間トピック
* 二匹目のドジョウ(ヒット作をうまくまねる)
* 解説書
* 切り口(過去の人気作を現代的・独自の切り口でより良く仕上げる)
* 記念日(○周年等)
* 梅棹「知的生産の技術」
実績表
* 学歴、職歴
* 仕事歴(実績)
* 得意分野
* 連絡先
自己宣伝
* インターネット:プロフィール、日記、最近の仕事、著作一覧、実績、Email
* 時候の挨拶:年賀状などで実績をPR
* メルマガ:連載の単行本化詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「フリーライターとして生活していくのは、あなたがたが考えているほど優雅でも楽でもなくて、実際は出版社や編集者にいいように使われてみじめなもんですよ、本当に…」という内容、というとさすがに恣意的すぎるかな。けれどつまり、「フリーライターになる前」ではなく「フリーライターっていいかもなあ、と思っている段階」でいったん読んでおくべき本、なのだと思う。甘い考えでこの世界に飛び込んでしまうと、まず(とくに出版社から出る料金の面で)痛い目を見るのは間違いないということだろう。
この本だけでフリーライターの仕事すべてを解説してしまおう、という姿勢ではなく、この部分について「もっと詳しく知りたい人は読むべき本」とか参照すべきウェブサイトなんかを、素直に提示してくれているのは、いいマニュアル本として評価したい。ただそうやって紹介してある書籍やウェブも、おそらく常識的なものが多いから、もういまにもこの世界に入らんとしてる人にとってはほとんど使えるものではないのかも。
そういうわけで、まさに入門書。フリーライターにでもなろうかな、くらいに考えている段階でいったん読んでおくことをお奨めする。ただかけだしくらいまでは、マネジメントとかトラブル時の対処法などでいろいろ参照しそう。
念のためことわっておくけど、巧い文章の書きかたを丁寧にレッスンしてくれる類の本ではない。もちろんそういうのもふれる程度に書いてはあるけど。