- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787710185
作品紹介・あらすじ
若者はたった一人、ゲームプレイだけを目的にゲームセンターにいるわけではない。そこにはハンドルネームを介して得点を競い合い、観客を前に自分の技を魅せ、コミュニケーション・ノートを通じて「会話」する他者の存在がある。
感想・レビュー・書評
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確認先:川崎市立麻生図書館
首都圏近郊におけるゲームセンターに集うYA(ヤングアダルト)層の動作研究であり、エスノグラフィ研究ともいえる一冊。しかしそこに見えるのは人間関係でも非行問題でも社会階級問題でもなく、「なんだかんだ言われているけれど実際の現場はどうなっているのだろうか」という素朴な疑問に従った淡々とした報告である。
文化論、と銘打っているが本書が「カルチュラルスタディーズ」や文化人類学の影響にあるとは思えず、むしろ文化という言葉の定義への無効申し立てに近い対応が見えてくる。
そしてそうであるがゆえに、今一歩踏み込めた研究になっていない点が惜しまれる点であろう。そう、実際にきているYA当事者の声が聞こえないのである(ゲームセンターでの従業員→感情労働者の声は一部採録されているが)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この大学に通う学生でも、一度は言ったことがあるであろうゲームセンター。
この本では、”ゲームセンター”とはどういった場所で、何故人が集まるのかといったことが論じられています。
ゲームセンターに行ったことがある人も無い人も、ぜひ読んでみてください。
(教育学部・国語専修/匿名希望) -
【新刊情報】ゲームセンター文化論 / 加藤裕康 http://booklog.jp/asin/4787710184 367.6/カ ゲームセンターとはいかなる空間なのか。若者たちのコミュニケーションとは。10年に及ぶ取材活動から、ゲームセンターと若者文化の関わりを明らかにする