- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787722119
作品紹介・あらすじ
新自由主義の猛威によって、わたしたちは「従属・服従」することに慣れてしまい、あろうことか、そのことを「自由」だと思い込むようになっています。支配されることに快感さえ覚えるようになっているのかもしれません。こうした錯覚は、学校現場で特に顕著です。新自由主義の下、学校では「管理」「秩序」が重んじられ、それがまるで教育を受ける権利を保障する条件のようにイメージされています。その結果、強固な学校権力が確立され、その支配の下では「考えない」ことがいいこととされてしまうのです。
こうした現状に対して、「何かおかしい」「声を上げなければ」と感じる人たちの輪も、じわじわ広がってきているように思います。それは、ブラック校則への反発であったり、部活の体罰問題への告発であったり、という形で表面化しているのではないでしょうか。
私たちは、常に同じ状態でいることはありません。さまざまな関係性の中で、少しずつ変化しています。一方で、「個を確立すること」が近代社会の基本とされており、学校はこの近代的「個人」を養成する場として位置づけられています。この相反する状態が、子どもたちと学校の間に齟齬を生じさせるのです。その一つが「不登校」なのでしょう。
「子どもに任せる」。これがアナキズムと教育を結びつける核心部分です。大切なのは相互に信頼し合うこと。そのために、日頃から「おしゃべり」をして、「縦の命令系統」ではなく、「横のつながり」を作っていく必要があります。静かな教室や職員室からは何も生み出されないからです。
学校教育がアナキズムの視点でどのように変わりうるのか、考えていきます。
感想・レビュー・書評
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えーっ 日本の子どもたちに
一人一台のタブレットPCが 渡されている
いや 渡されてしまった(!)
なんじゃ それは
それは 由々しきことだ
なにを 日本の政府は 企んでいるのだ
と 思ってしまった方は
ぜひ ご一読を!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学校で育むアナキズム 池田賢市 新泉社
成熟した民主主義社会をアナーキズムと呼ぶ
その成り立ちを見たければ
自分の肉体を構成しているひとつ一つの
あり方を観察すれば一目瞭然
内臓にしても筋肉にしても
神経や経絡にしても
免疫システムや腸内細菌にしても
全てが自律と共生を調整し合いながら
全体と部分の入れ子状態の中で
あたかも俯瞰しているかのように
自然体でヤリクリしている
人間社会も同じように個々を保ちながら
全体観に溶け込んだ流れを創り出せるはずだ
こうして一瞬一瞬のバランスをとりながら
人と人が成長して行く関係を
アナーキと呼ぶが
組織に依存した競争社会に怯えながら
甘えていたい存在はアナーキズムを
無政府主義による無秩序と恐れ
あらゆる悪態をついて暴力的に
人々を洗脳しようとする
悪魔は悪行を以て前向きな行為を
否定する事で自らを正当化する
以上は私の持論だけれど
この本の内容は
日々の暮らしに中で切磋琢磨してきたのだろう奥が深くて超面白い
噛み締めながらもう一度読み返してみたい