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- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788510388
作品紹介・あらすじ
バルザック、ユゴー、サンドなどが活躍し、フランス文学が最も輝いていた十九世紀、一人の有能な編集者がいたことはほとんど知られていません。P・J・エッツェルです。バルザックの『人間喜劇』を企画し、ユゴーとともに亡命を余儀なくされながら彼の詩集を刊行し、サンドと親密な関係を結び、スタンダールを発見しました。本書は、この知られざる名編集者の足跡を丹念にたどった評伝です。フランスでの作家と編集者の関係、著作権・印税の問題など、編集者・出版者から見たフランス文学の裏面が生き生きと描かれています。また、J・ヴェルヌを発見し、まるで自作のように注文をつけ書き直しを要求したエピソードには、編集者の心意気と理想像を見る思いがします。力作です。
感想・レビュー・書評
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ヴェルヌの編集者として、挿し絵入り豪華お年玉本を売り出して世の少年少女を熱狂させたことはお馴染みだが、バルザックやユゴー、ジョルジュ・サンドなどの誰もが知る大作家たちの本も編集、出版していた。ちょっと関わったくらいじゃなく、がっつり関わって多くの書簡も残っている。名プロデューサーだ。彼がいなかったらバルザックもただのだらしないおっさんで、世捨て人になっていたかもしれない。エッツェルの内面まではわからないけど、出版に対する並々ならぬ決意と信念があったと思う。
誰かエッツェルで小説書いてくんないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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