- Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788514591
作品紹介・あらすじ
◆コワさを知ることの意味
コワいということを縦糸に,進化,発達,脳内メカニズム,遺伝子多型性,子どものおかれた社会状況などについてみてきました。コワいという気持ちはやっかいです。できれば,こういう気持ちを持たずに暮らしたいと誰しもが考えるでしょう。しかし,わたしたちは,コワいという気持ちから逃げることはできません。うまくつきあっていくためには,それがどのようなものであるのかよく知ることです。
ここまで書いていてふと思い出しました。わたしの指導教授の研究室にはさまざまなカエルの置物がありました。さぞかしカエル好きなのかとお思いでしょうが,そうではありません。先生はカエルがコワいのです。なんとかして,カエルの恐怖に慣れようとしていました。そのことを代々の研究室の学生たちは知っているので,旅行に行っては珍しいカエルの置物を見つけて買って来るので,やがて先生の部屋はカエルだらけになったのです。落語のオチのような話です。
――(エピローグより)
第2巻では、できれば無くしたい「コワさ」の謎を探求します。あの生き物はなぜコワいのか、コワいという気持ちはどのように生まれるのか。コワさを和らげるヒントも分かるかも?
感想・レビュー・書評
-
人間が蛇を怖がるのは遺伝的に生まれつき決まっているもの
なのか、それとも後天的に学習していくものなのか、という
問題を軸に、人が「コワイ」と思うことを認知科学的に解い
ていく。1巻目と同じく初心者向けで入門書の域を超えては
いないのだが、興味深い点も多かった。ホラー映画の和洋の
違い(和=不安・洋=恐怖)という視点もなるほどと納得。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本のホラーは不安。アメリカのホラーは恐怖。
元々、怖いと感じるもの、後から怖いと感じるものがある。
日本では怖いと気持ち悪いの区別が曖昧、